今週のお題「給食」
僕が中学生だったころ。なぜか学校給食が廃止され牛乳だけが給食として残り、各自持参する弁当と学校からの牛乳でお昼ごはんを食べることになる。
いわゆる「牛乳給食」の誕生である。
家から大抵の生徒が持参する弁当はご飯+おかずなので牛乳なんて飲みたいとも思わず、自然と飲まない生徒が続出、先生の「ちゃんと飲め」に反発し「夜の校舎窓ガラス壊してまわった(尾崎豊)」ならぬ、
「うしろのロッカーに牛乳隠してまわった」が増える。←音さっぱりあってなくてごめん
要するに返却すると怒られる、飲むのは嫌、どこかに置いておこうぜ→そうだあいつのロッカーの中に隠そうぜ→うしし、そこにでも詰めておこう、の展開。大抵の場合は入れられた生徒が気づき「誰だよ~やめろや~」と捨てることになるんだけど・・・
某君のロッカーに放置された牛乳はやがて存在すらも忘れ去られ、ある日の昼休み「誰だ俺のロッカーに牛乳パック入れといたの!」という騒ぎになった。パックに印字された日付は数ヶ月も前で、開けたら大惨事間違いなしという状況。
「そうだ、窓から投げてグラウンドで破裂させたら大丈夫だ」と誰かが言い出し、それは面白いと「投げろ」「投げろ」の大合唱。「なんで俺が」とか言いながらもヒーロー気取りで某君は危険な牛乳パックを手に取り窓に向かって投げた。
ヒュー、パサッ、ポトッ。
投げた牛乳パックはカーテンに当たり、グラウンドに届くはずが教室から真下に落ちる。ここは3階、窓の真下は通路になっている。数秒後。
・・・・ガヤガヤガヤガヤ
どうやら下で何やら大騒ぎになっている。「えらいことになった」教室の男子は全員がそう思った。まったく話に入らず二人だけの世界だったSとNの「疑惑な二人」以外は。
数分後、担任の先生が登場。「誰か廊下に腐った牛乳を投げたやろ、3年生の近くで破裂し阿鼻叫喚」と怒られる。男子女子全員知らぬ存ぜぬを通し「隣のクラスから斜めに投げた可能性もなきにしもあらず」「先生は俺たちを疑うのか」等々。
結局牛乳がかかった3年生が体操服に着替えて事なきを得た、という記憶になってるんだけど本当はさぞや問題になったんだろうなと思う。
今の学校給食はアレルギーなどの問題があって「食べ残しもOK」だと思うんですが、当時は「食べ終わるまで休み時間なし」が当たり前、他の生徒が教室を掃除しているなかを鼻をつまんで食べさせられることが多々ありました。牛乳も例外でなく好き嫌いなど言わせず無理やり飲まされてたんですよね。
今は「食べるもの、飲むものを粗末に扱って」と反省してますが、若かりし日中学生の思い出として・・・。