とりあえず絵描きになって10年たちました。ヨカッタネ。
こんなタイトルでなんかもうちょっとご大層なことを書こうと散歩しながら考えていたんですが、そんなご大層なことないよなみたいな事になってしまいましてw
なので守れていたかは別として気をつけていた事を何点か。
フリーランスが成り立つ条件、3つのA
Attention getting と Accessible と Available …… つまり、目立っていること、連絡がつくこと、仕事を受けるのに十分な暇があること、たったこれだけなんだそうです。Famous も Popular も、Excellent も必要ではないし、 Busy なんて褒められたもんでもないです。
モチベーション=恋なので自分で上げたりできない
モチベーションは内から湧いてくるもので、ある意味恋に似ています。つまり「モチベーションを上げる方法」なんてのは「誰とでも恋する方法」を言おうとしているような与太話です。ただし、くだらない事で幻滅するのは避けることができます。
仕事相手は(基本的に)味方
自分もオモシロ体験とか言って話してしまうし、絵師虐げられ案件とかもちょくちょく流れてくるので傍から見てるとひどい目にあってばかりに見えるけど、ほとんどの場合そんなことない。だいたい声かけてくださる時点で好意や敬意あるっしょ。
選択肢を増やす
個人下請けは立場が弱いです。それをカバーしてくれて、暗黙に相手と交渉してくれるのが、自分が取り得る選択肢です。「この案件を失ったらマズい」とか「俺は◯◯しかしない」という状況は好ましくないです。
お金の収支
、体の収支
、精神の収支
それぞれあって、かつ互いに関係してます。「なんとなく気が重い」だけで手が止まったりしてお金が減ります。仕事は、自分から仕入れた絵を先方に売ることだし、その仕入れコストは全ての面で安いに越したことはないです。
疲労ゲージ(隠しパラメータ)
肩の痛みとか、休んで治ったと思って仕事再開するとすぐにまた痛くなりますね。これは疲労ゲージが「痛みが出る」ラインを一瞬割って戻ってきただけです。もちろん同じことが精神でも起こります。快調になったのでペース戻そう、とかやってるといずれ死にます。
疲れることはできるだけしない
色々あると思いますが……個人的には同業者がごった返している所や、みんなが目指したいと思う事は疲れます。
逃げ足だいじ
だいじ。
……なんか殆ど絵師だからどうという話でもないしだんだん雑にw
さて、今時なにかが続けられなくなるというのは概ね「もうムリ……」みたいな状態です。そして、絵を仕事にする上で、以前から「絵師=いなくなる」というイメージがすごく気になってもいました。いなくなる人が実際には多くないとしても、少しでもあれば真剣に避けるに値します。
なので、絵は好きだし「続ける」を重点にしたいと思っていたし、それで突き詰めていくと、「疲れないようにする」という結論になります。
もちろん優れていることも大事だし、こういうのは拗ねた態度にも見ます。「とにかく全力でやります!」みたいな人のほうが受けが良いだろうし、自分のようなやりかたで失う仕事も少なからずあるでしょう。
そういうのも含めて自分の生きざまというか死にざまということで。
あと1年で終わるかもしれないし、あと10年つづくかもしれないけど、できるだけblogやSNSからもいなくならないようにしたいし、報告していきたいと思ってまいす。
というわけで、ご自分の判断の上で、参考にしたりしなかったりしてもらえると嬉しいです。
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参考:
搾取されないためには選択肢を増やすしかない とりあえず大事なので読んでおくといいと思います。
https://twitter.com/shinboshi_ss/status/705643471319621634 自分で選択肢を減らしまくっている様子が読んでいてつらいです。あと逃げ足だいじ。記事は[Continue]をクリックすると読めます