中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

藤浪が火曜日の男 4月攻勢へ金本監督が指名

2016年3月8日 紙面から

メッセンジャー(奥)と並んでキャッチボールする阪神の藤浪=甲子園で(高部洋祐撮影)

写真

 阪神・金本知憲監督(47)が7日、藤浪晋太郎投手(21)に開幕2カード目の初戦、29日ヤクルト戦(神宮)の先発を託す方針を明かした。3、4月は火曜日にヤクルト戦、巨人戦がそれぞれ2試合ずつ組まれており、昨季の2強相手という開幕投手以上の大役を21歳右腕に託す。

 高卒1年目から3年連続2桁勝利の大黒柱に今季の初登板日を「もちろん、伝えているよ」と話した金本監督。3、4月の日程を見れば、指揮官の藤浪に対する期待値がうかがえる。

 初登板の29日から中6日で次週4月5日の巨人戦(東京ドーム)に先発すると、12日・DeNA戦(甲子園)を挟み、19日・ヤクルト戦(甲子園)、26日・巨人戦(甲子園)が控える。つまり、開幕から1カ月の登板5試合を昨季のセ・リーグ2強と2度ずつ対戦。藤浪を「エース」と位置づける4月攻勢ローテと捉えるのが自然だろう。

 「(週の)アタマにいかせたい。完投能力のある投手が火曜に投げてくれるとありがたい。うまくいけば中継ぎが(月、火)2連休になると大きい」

 今季も200イニング突破を自身のハードルの一つに課す藤浪からは「8、9回で100球を超えても、そんなに球威が落ちたことはない」と伝えられたという。長丁場を見据え、右腕を「ミスターチューズデー」に定着させることで、ブルペン陣の負担を軽減したい狙いもある。

 「本人もそれ(完投増)を望んでいるし、『若いからいけます』と言っていたから。すごく頼もしい」

 金本監督は全幅の信頼を置いて背番号19を「火曜日のマウンド」に送り出す。 (吉田風)

◆きょう西武戦 後輩・森との対戦楽しみ

 藤浪はこの日、今春初の甲子園登板となる8日の西武戦に備え本拠地で調整した。楽しみにしているのは12年夏にバッテリーを組んで全国制覇を果たした大阪桐蔭の後輩・森との対決。「ファンの方も楽しみにしてくれているかもしれないですし。もちろん抑えにいきます」。真剣勝負でスタンドを沸かせるつもりだ。

◆開幕メッセ「誇り」

 前日に金本監督から開幕投手と明かされたメッセンジャーが2年連続3度目の大役に「オフはそれを目標にしてきたと言っても過言じゃない。金本監督から任命してもらって誇りに思う。素直にうれしい」と喜びを口にした。

 沖縄・宜野座キャンプ最終日の2月29日に監督に呼ばれて「頼りにしている」と託されたという。来日7年目の大型右腕は「チームに認めてもらえた人がその座を勝ち得る。特別なこと」と語った。

 

この記事を印刷する

PR情報





中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ