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夏目漱石晩年の書の屏風を一般公開へ3月8日 6時05分
ことし没後100年となる夏目漱石が、晩年に書いたとされる漢詩の書の屏風が、9日から東京の大学で一般に公開されます。
公開されるのは、夏目漱石が書いた縦およそ120センチ、横およそ60センチの大きな書で、4枚が1双の屏風(びょうぶ)に仕立てられています。漱石にゆかりのある東京・千代田区の二松學舎大学が去年、古書店から購入しました。
内容は、春夏秋冬の情景を4つの漢詩を引用して表現したもので、草書体の文字は伸びやかな筆遣いで力強く書かれています。1枚ずつ漱石の名前と落款があり、筆遣いや墨の状態に僅かな違いがあることなどから、何度も書き直したものとみられます。
大学によりますと、晩年に漱石が親交のあった編集者に依頼されて書いたものとみられますが、これまで個人が所有していたため詳しいことは分かっていないということです。
二松學舎大学文学部の山口直孝教授は「力強い筆跡は漱石の書の到達点を示すものだ。晩年の書には静かな自然のたたずまいを表現したものが多く、理想とした心の境地を考える手がかりになる」と話しています。
この屏風は今月12日まで二松学舎大学で公開されます。
内容は、春夏秋冬の情景を4つの漢詩を引用して表現したもので、草書体の文字は伸びやかな筆遣いで力強く書かれています。1枚ずつ漱石の名前と落款があり、筆遣いや墨の状態に僅かな違いがあることなどから、何度も書き直したものとみられます。
大学によりますと、晩年に漱石が親交のあった編集者に依頼されて書いたものとみられますが、これまで個人が所有していたため詳しいことは分かっていないということです。
二松學舎大学文学部の山口直孝教授は「力強い筆跡は漱石の書の到達点を示すものだ。晩年の書には静かな自然のたたずまいを表現したものが多く、理想とした心の境地を考える手がかりになる」と話しています。
この屏風は今月12日まで二松学舎大学で公開されます。