米国の戦略国際問題研究所(CSIS)のジョン・ハムレ所長(66)は「韓国で核武装論が公に語られている現状を強く懸念している」「米国は韓国から信頼と信用を取り戻す方法を真剣に考えねばならない」と述べた。
ハムレ氏は本紙とのインタビューで「私的な席である韓国人の友人から『われわれが本当に危険な状況となった場合、米国が共にいてくれるか確信が持てない』と言われたことがある。米国が信頼を失ったのはそのような言葉の延長線上にあるのだろう」「私が次の大統領に助言できる立場になれれば、この問題を最優先の課題として取り組むよう求めていきたい」と述べた。
ハムレ氏はさらに「第2次大戦後、米国が海外の駐屯地で部隊の規模をずっと維持してきたのは韓国だけだ」「米軍がいるということ自体が『核の傘』だ。もし米軍が攻撃されれば、米国は何もしないだろうか」と指摘した。
ハムレ氏は「韓国が核武装に乗り出した瞬間、日本も同じく核武装を推進するため、この地域の全ての国が動き出し非常に不安定化する」「韓国はこれまで北朝鮮を非難してきたが、その道徳的正当性も失ってしまうだろう」との考えも示した。韓国国内に戦略核兵器を再配備する問題についてハムレ氏は「最近はいつどこからでも核兵器を発射することができる。どこに配備するかはさほど重要な問題ではない」と説明した。