中国の外貨準備高、2月は減少ペース鈍化-人民元相場が安定
2016/03/07 18:01 JST
(ブルームバーグ):中国の外貨準備高は2月も減ったものの、減少ペースが鈍化した。人民元相場の安定が寄与した。
中国人民銀行(中央銀行)が7日発表した資料によれば、外貨準備高は2月中に286億ドル(約3兆2500億円)減少し同月末で3兆2000億ドルとなった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査の中央値では、3兆1900億ドルへの減少が見込まれていた。
DBSグループ・ホールディングスの香港在勤エコノミスト、ネイサン・チョウ氏は統計発表前、「先月の金融市場は1月と比べより安定していた。人民元に対するセンチメントは改善した」と述べ、「経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)が改善すれば、今年後半の資本流出は減速する可能性がある」と指摘した。
中国の人民元相場防衛で外貨準備高は昨年1年間に5130億ドル減った。ブルームバーグ・インテリジェンスは同年に過去最大の1兆ドル相当の資金が中国から流出したと推計している。
原題:China’s Foreign Reserves Slow Decline as Currency Stabilizes(抜粋)
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更新日時: 2016/03/07 18:01 JSTニュース一覧
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