中国:本土と台湾結ぶ高速鉄道を検討-5カ年計画の草案に盛り込む
2016/03/07 15:42 JST
(ブルームバーグ):中国当局は本土と台湾を鉄道で結ぶ構想の実現性を検討している。中国が持つ高速鉄道に関するノウハウを、政治的分裂が続く中台の橋渡しに利用する新たなアイデアだ。
180キロメートルに及ぶ台湾海峡を通る鉄道の建設案は、5日公表された2016-20年の新5カ年計画の草案に取って付けたように盛り込まれた。台北と福建省福州の間を2030年までに鉄道でつなぐという構想で、鉄道網の図も同草案に示されている。
こうしたプロジェクトは技術的に実現可能だとしても、政治的には非常に大きな課題がある。中台はここ数年、経済関係を拡大させてきたが、台湾の有権者は1月の総統選と立法院(国会に相当)選挙で民進党に政権を委ねることを選び、親中国派の国民党は敗北した。
台湾の聯合報によると、台湾の大陸委員会は5日、こうした鉄道は安全保障上などの問題がある上に、中国のみで決定されるものではないとの認識を示した。
原題:Beijing Dreams of High-Speed Railway Link With Rivals in Taipei(抜粋)
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更新日時: 2016/03/07 15:42 JSTニュース一覧
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