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【緊迫・南シナ海】海自潜水艦がフィリピンへ 中国牽制が狙いか

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【緊迫・南シナ海】
海自潜水艦がフィリピンへ 中国牽制が狙いか

相模湾を航行する海上自衛隊のそうりゅう型潜水艦。日本の潜水艦の建造技術と乗組員の練度は世界のトップクラスだ(ロイター) 相模湾を航行する海上自衛隊のそうりゅう型潜水艦。日本の潜水艦の建造技術と乗組員の練度は世界のトップクラスだ(ロイター)

 海上自衛隊が4月、南シナ海に面するフィリピンのスービック湾に潜水艦を寄港させる方向で調整していることが6日、防衛省関係者への取材で分かった。

 練習航海の一環で行う計画だが、南シナ海の軍事拠点化を進めている中国を牽制する狙いがあるとみられる。

 練習航海は初級幹部自衛官の技能習得や寄港先との友好親善が目的。平成13年度からは任務への影響などを考慮して潜水艦は使わず、護衛艦のみで行ってきた。

 今回の航海には練習用潜水艦1隻を使用し、護衛艦2隻とともに3月後半、日本を出港。台湾とフィリピン間のバシー海峡を通って4月に寄港する予定という。その後、護衛艦は南シナ海を通ってベトナムのカムラン湾に初寄港する方針。

 中谷元・防衛相(衆院高知1区)は南シナ海で中国と領有権を争うフィリピン、ベトナムなどへの支援を続けていく考えを示しており、政府は警戒監視活動のために海自のTC90練習機をフィリピンに貸与することも検討している。

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