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参院選県区 共産が野党候補一本化を正式決定

参院選県区の公認候補取り下げを正式決定した共産党県委員会総会=6日、長野市参院選県区の公認候補取り下げを正式決定した共産党県委員会総会=6日、長野市
 共産党県委員会は6日、長野市の県委員会事務所で総会を開き、夏の参院選県区(改選定数1)について、新人で党県常任委員の唐沢千晶氏(45)の擁立を取り下げ、民主党新人で元ニュースキャスターの杉尾秀哉氏(58)に野党候補を一本化することに応じると正式決定した。唐沢氏は比例代表候補となる。

 総会は、杉尾氏を共産として推薦することも決めた。党県委員会によると、県内で共産が他党の公認候補を推薦した例は過去にない。全国でも異例の対応としている。

 総会で鮎沢聡委員長は、民主、社民両党県連との2月25日の協議で、杉尾氏への一本化に基本合意したと説明。民主側と7日に「反安全保障関連法」などの政策と安倍政権打倒を盛った政策協定を結び、その後、民主、共産両党本部間で統一候補として正式に確認されるとした。20日には社民を含めた3党の県内組織で政策協定を結ぶ。

 鮎沢氏は「共産がわが道を行く時代は終わった。野党勝利のため奮闘しよう」と強調した。

 総会は冒頭以外は非公開。鮎沢氏によると、候補取り下げに異論は出ず、全会一致で決まったという。

 県区で、自民党は現職で1期目の若林健太氏(52)が出馬を予定している。

(3月7日)

長野県のニュース(3月7日)