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最終更新:2016年3月7日(月) 12時36分

米韓が過去最大規模の軍事演習、北朝鮮は猛反発

 アメリカ軍と韓国軍は、朝鮮半島の有事を想定した過去最大規模となる軍事演習を始めました。北朝鮮は「総攻勢に入る」と強く反発しています。

 「(合同演習が)最大規模で始まりました。北朝鮮が我々の警告を無視して挑発してくれば、我が軍は断固として対応する」(韓国国防省の会見)

 米韓両軍は7日、指揮態勢を点検する「キー・リゾルブ」と野外機動訓練「フォールイーグル」を韓国と周辺海域で始めました。今回は過去最大規模で実施され、韓国軍30万人、アメリカ軍1万7000人が参加します。これに先立ち、釜山(プサン)には先週、攻撃ヘリなどを搭載した米軍の大型の揚陸艦など3隻が入港。B2ステルス爆撃機などのアメリカの戦略兵器も順次投入されます。

 演習は、南北が全面戦争に突入した場合や北朝鮮が崩壊した場合を想定。さらに、金正恩(キム・ジョンウン)第一書記や北朝鮮指導部の殺害を含む「先制攻撃」のシナリオも含まれるということです。

 これに対して、北朝鮮は猛反発しています。

 「我々はアメリカ本土をいつでもどこからでも攻撃する最先端の手段を持っている」(朝鮮中央テレビ 6日)

 7日も国防委員会が声明を発表し、「全面対応するための総攻勢に入る」「核攻撃が発射待機状態にある」など核をちらつかせて威嚇しており、朝鮮半島の緊張が高まっています。(07日11:07)

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