先月16日、国連女子差別撤廃委員会が「日本における女性の権利」を審議。その中で「女性への性的暴力を描写したテレビゲームや漫画の販売禁止」が議題になりました。これに対して日本の女性団体・女子現代メディア文化研究会が猛反撃。
世界でも有数の経済誌として知られるフォーブスが、彼女たちの主張を高く評価しています。
■これまでの簡単な経緯
・「女性への性的暴力を描写したゲームや漫画の販売禁止」を国連が議題として取り上げる
・日本の関係省庁は国連の厳しい訴追に毅然と対応
・日本の女性団体は「むしろ販売禁止こそ女性に差別的な結果を生む」と国連に猛反論
・女性団体の声を米フォーブス誌が取り上げ、世界に拡散中←イマココ
■以下、米フォーブス誌(電子版)より抜粋
爽快なほどに理路整然・説得力のある議論が展開されており、これはなかなかないことだと思うが「きちんとした考えを持った人がまだこの世にはいるのだ」と思わせる出来事だった。
女性への性的暴力を描写したテレビゲームや漫画は「女性の人権を損なう」として販売禁止を求める国連だが、この手の”他国の文化を取り締まろう”とする動きに問題が生じてくるのは明らかだろう。
山田久美子さんを代表とする女子現代メディア文化研究所は、国連のやり方が完全に誤っていることを声高に説明している。
女子現代メディア文化研究所の意見書
・創作物上の架空の性的暴力は実際の人権侵害ではない
・日本において漫画の創作分野は「女性が活躍する場」であり続けてきた。にも関わらず、販売禁止となると女性たちがせっかく開拓してきた活躍の場を狭められる、または否定される結果となる
・これは日本の女性の活躍を阻む差別的な仕打ちだ
業界に身を置く日本の女性たちがこの手の議論で声を大きくしたのは初めてに近い。クリエイターというプロの視点から突っ込んだ彼女たちの主張は、誰しも一度は目を通す価値があるものだろう。
「実在する女性への人権侵害こそ早急に取り組むべき」という結論は至極理にかなっているのだ。
こうやって取り上げて頂けるのは本当にありがたいこと。Ollie Barder氏に感謝しつつ、さらなる拡散を願いたいですね。
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