ソフトバンク:国内、海外統括会社を設置、機動的運営目指す (1)
2016/03/07 19:07 JST
(ブルームバーグ):ソフトバンクグループは7日、傘下に国内事業と海外事業を統括する中間持ち株会社を設置すると発表した。権限の明確化と機動的な事業運営を目指す。
発表によると、国内統括会社は宮内謙取締役が、海外統括会社はニケシュ・アローラ副社長がそれぞれ最高責任者に就任する。国内統括会社には通信子会社やヤフーなどの国内事業会社の保有株式を移管、海外統括会社には米スプリントや中国アリババ・グループ・ホールディングなどの保有株を移す。移管の時期、方法については孫正義社長に一任し、年内に決定する。
ソフトバンクはスプリントの買収により、海外事業の比重が大きくなっている。ブルームバーグのデータによれば、2015年3月期の米国の売上高は全体の47%と日本の44%を上回る。
野村証券の魚本敏宏チーフクレジットアナリストは、アローラ氏の役割を明確化し、国内と海外を競わせることで経営の「スピード感が上がってくる可能性がある」と述べた。また海外の比重が増す中で、海外事業に特化した経営組織を設けるのは「自然なこと」だと話した。
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 天野高志 tamano6@bloomberg.net;東京 Pavel Alpeyev palpeyev@bloomberg.net
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更新日時: 2016/03/07 19:07 JSTニュース一覧
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