「投資のトラブル」「金融詐欺」に巻き込まれないための対処法

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「カンボジア投資でトラブル急増」というニュースがNHKのサイトで報じられています。

カンボジアのマンションへの投資を巡るトラブルが急増し、消費生活センターなどに寄せられた相談は、高齢者を中心に600件に上っているということです。東京とカンボジアに事務所を構える業者が取り扱っている20階建てのマンションと、ことし中に完成予定の14階建てのマンションが対象。返金に応じないなどのトラブルになっているようです。この業者は、マンション以外にも農地を対象として投資を勧誘するケースもあり、それらも合わせ、およそ40人が投資した資金の返還を求める民事訴訟や警察への刑事告訴の手続きを進めているということです。

海外投資では不動産のほかにも、シェールガスやメタンハイドレートといった新たなエネルギー資源、ダイヤモンドやレアメタルといった希少資源、さらに天然ガス施設の運用権や、水資源開発会社の社員となる権利を対象とする投資でトラブルが起きていると報じられています。

確かに海外投資に関しては様々な投資案件が紹介されてきますが、どうも怪しいと思えるような話も多く、慎重に目利きをする必要があります。

特に新興国への投資は、情報が不足していることも多く、投資の最終決断の前に慎重に調べておくべきです。自分で契約の内容を調査することもできますが、それよりも誰から買うか、誰に管理してもらうのかというパートナー選びの方が重要です。

私はランドバンキング、エネルギー採掘、水資源開発といった案件には一切投資をしておりません。海外の実物資産で投資をしているのは、不動産とワインだけです。なぜなら、それ以外の投資対象には信頼できるパートナーが(少なくとも現時点では)いないからです。

例えば、ワイン投資に関しては、現物のワインの販売を行う会社とワインファンドの運営会社とお付き合いしていますが、どちらも日本にいる最高責任者の方と個人的にも数年のお付き合いをさせていただき、オフィスにも頻繁に訪問させていただいています。

また海外不動産については、現状アメリカ、マレーシア、カンボジア、フィリピン、タイを投資対象として考えています(今後さらに投資検討国は広がると思います)。すべての投資対象国に物件の販売会社と管理会社を信頼できるパートナーとして見つけています。担当者や責任者にお会いしてお話を伺い、プライベートでもお付き合いをしながらリレーションシップを深めています。

誰が本物で誰がニセモノかを見分けることは、簡単ではありません。自分一人で判断すると間違えることもあると思います。私はまずパートナーとなりうる人の人間性を見るようにしています。ビジネスですから利益を上げないといけないのはわかりますが、あまりに自分の利益だけを考えて案件を進めてくるような場合、お付き合いしない方が良いという判断をすることもあります。

また、本人だけではなく、同じ業界の人からのセカンドオピニオンを取ることもあります。狭い業界ですから、問題ある人たちというのはすぐに悪い評判が立ち、そんな話があちこちから耳に入ってきたりするのです。

私のやっているパーソナル・コンサルティングでも、相談者に私が信頼できるパートナーをご紹介することがあります。投資のパートナーだけではなく、弁護士、税理士、医者、保険のプロ・・・。自分も利用していて、信頼できると判断した人だけをご案内しています。

ビジネスも投資も「何をやるか」より「誰とやるか」が圧倒的に重要と以前のブログに書きましたが、今回のトラブルの報道を受けて、自分の考え方に間違えは無かったと思いました。

信頼できると思う人同士が、信頼出来る人をお互いに紹介しあって輪が広がっていく。1人で判断するのが不安なら、自分が信頼できると思う人に信頼できる人を紹介してもらうことです。


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