現在位置:

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

図書館と地方自治

いすの木のもとで 佐賀県伊万里市民図書館だより

2016年03月07日 12時08分

 近代図書館は、民主主義の国アメリカで生まれました。ですから民主主義の揺りかごや砦(とりで)とも言われています。

 市民図書館の玄関には、「図書館の自由に関する宣言」とともに、「設置条例第1条」を掲げています。そこには「すべての市民の知的自由を確保し、文化的かつ民主的な地方自治の発展を促すため…」とありますが、これは私たち自身が学び、自立した市民となることで、地方自治が発展していく。自治とは『自ら治める』という意味ですから、自立した市民が参画し、活動することでまちは発展していく。今はやりの地方創生ということでしょうか。

 図書館は単に本を貸すだけでなく、市民が交流し学ぶことでまちが活性化していく拠点として、公共施設ならではの役割があります。子どもからお年寄りまで、すべての市民が生き生きとして図書館で知らないことを発見し、学び、交流する。そのことがまちの未来を育てる。それが私たちの目指す理想の図書館です。(館長・古瀬義孝)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

記事アクセスランキング