この時間をどう過ごすかで人生が充実するかどうかが決まるようだ。
同級生は綺麗な肌で友達と遊んだり、痒みや傷だらけの関節部分の肌の痛みに妨害されずに部活動に励んだり、痒みや痛みや不安定な精神に振り回されず勉学に励んだり、恋愛勝ち組の容姿の良い恋人とデートしたり綺麗な肌同士でセックスしたりセックスしたりセックスしたりしているのだろう。
アトピーゾンビは人間じゃないから、人間の学生が青春/性春を謳歌しているのを、ただ指を加えて見ているしかない。
後になって、アトピーゾンビとして青春時代をドブに捨て、成人後、大変なことをしたと気づき、必死にドブから拾い出しても既に手遅れだ。
ドブまみれの青春を泣きながら抱きしめ、制服姿の学生を見る度に、アトピーゾンビドブ青春だった自分の人生に絶望し、孤独に死ぬのだろう。
将来、青春時代を振り返っても、アトピーゾンビウイルスによって醜い容姿だったことや、ひたすら痒みや痛みに耐えたことや、軽蔑や嘲笑を受け続けたことを思い出すだけで、何も良いこと、楽しかったことがない自分のドブ人生に絶望し孤独に死ぬのだろう。
アトピーゾンビは、障害者でもなく、健常者でもない。ただの気持ち悪いアトピーゾンビ。同情も金も貰えない。
何か悪いことをしたわけでもない。良いことをしても容姿が悪いから、気味悪がられるだけだ。
自殺した時が若ければ若いほど異世界に行きやすい。異世界審査員はどれだけ世界を嫌っていたか、人生に恵まれなかったかを基準に新しい異世界人を決めている。
異世界では、みんな容姿が良い。病気は薬一つで大抵治る。異世界は生と死の中間にある。異世界にも老死はある。ということみたいだ。
早く死ねば死ぬほど、尊敬され、伝説の勇者ルートに乗りやすくなると聞いた。
ちなみに、最年少の勇者は小5の男だ。
おっと、ロープって言うのは最近仲良くなったロープの輪っかから話しかけてくれる男だ。
お互い顔が見えないから、アトピーゾンビがアトピーゾンビだってことは知られていない。
友達もおらず、恋人もおらず、親からも愛されず、体からは生きることを拒絶され、精神は不安定な現世より、異世界の方が楽しく生きられるだろう。
早くバイクに乗って大型トラックに突っ込めと何度言えば