「戦争か平和か、あおる」首相改憲発言に苦言
自民党の山東昭子党紀委員長は4日の党役員連絡会で、安倍晋三首相が憲法改正に前向きな発言を繰り返していることについて「参院選を前にして不適切だ。反安倍派を喜ばせ『戦争か平和か』とあおられる要素になる」と苦言を呈した。憲法改正を夏の参院選の争点にすることに難色を示す党内の一部の声を代弁したものとみられる。
これに対し谷垣禎一幹事長は「首相もいろんなことを考えながらボールを投げている。民主党の岡田克也代表の出方を見ているのかもしれない」と述べ、憲法改正に関する態度が定まらない民主党をけん制する狙いがあるとの認識を示した。