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オーストリア「古楽器」演奏の第一人者が死去
3月7日 5時33分

オーストリアの指揮者で、バロック音楽など作曲家が生きていた時代の楽器を再現して奏でる「古楽器」演奏の第一人者として知られる、ニコラウス・アーノンクールさんが、5日、亡くなりました。86歳でした。
ニコラウス・アーノンクールさんは、1929年、ドイツ・ベルリンで生まれてまもなく両親のふるさとのオーストリアのグラーツに移住し、1952年、ウィーン交響楽団にチェロ奏者として入団しました。
次の年には、バロック音楽や古典派の音楽を、作曲家が生きていた時代の楽器や奏法で奏でる「古楽器」の楽団を妻らと立ち上げ、バッハやヘンデルなどの数々の楽曲を手がけて「古楽器」の分野の第一人者となりました。
1970年代以降は指揮者としても活躍し、オペラを指揮したほかウィーンフィルハーモニー管弦楽団やベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とも共演しました。
2005年には科学や芸術の発展に貢献した人に贈られる「京都賞」を受賞し、授賞式のため来日しました。
去年12月、体力的な問題を理由に引退を表明し病気の療養に当たっていたということで、アーノンクールさんの妻はホームページ上で「ニコラウス・アーノンクールは、家族に見守られて穏やかに亡くなりました。深い哀悼と感謝でいっぱいです。すばらしい共同作業でした」とコメントしています。

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