韓国で絶大な人気を誇る美人チアリーダー、パク・キリャン（２４）が名誉毀損の裁判で勝訴した。といっても、全く事実無根のデマをＳＮＳに流され、精神的な苦痛と経済的な損失を被っただけに、まさに理不尽としか言いようがない。被告の韓国プロ野球選手は罰金刑のほかに、韓国野球委員会（ＫＢＯ）から罰金２０００万ウォン（約１８０万円）と５０試合の出場停止などの制裁を科された。背景には、日本よりも進んだネット社会の弊害だけでなく、女性蔑視の風潮が透けて見える。パク・キリャンはＭＢＣの番組で過去に「セクハラ」を受けた経験を涙ながらに告白していた。

　聯合ニュースなど韓国メディアによると、事件の顛末はこうだ。韓国プロ野球ＫＴのチャン・ソンウ（２６）は２０１５年４月、元恋人のスマートフォンに、パク・キリャンがチーム内の何人かの選手と乱れた関係を持ったなどとする虚偽を送信。元恋人が同年１０月に別れを告げられたことで、その文言を自らのインスタグラムにアップした。パク・キリャンは当然「事実無根」として２人を名誉毀損で告訴し、２人は起訴されていた。