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東京大空襲 体験者が当時の惨状語る催し
3月6日 17時17分

東京大空襲 体験者が当時の惨状語る催し
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およそ10万人が犠牲になった東京大空襲の体験者が当時の惨状を語る催しが、東京・江東区で行われました。
東京大空襲の体験を語ったのは、6歳の誕生日に空襲を経験した西尾静子さん(77)です。昭和20年3月10日東京の街は、江東区など下町一帯がアメリカの爆撃機による空襲を受けおよそ10万人が死亡しました。
西尾さんは、避難した人でいっぱいだった防空ごうの中にいましたが、外から「中に入れて」という逃げ遅れた人たちの声が聞こえ、やがて悲鳴に変わったあと消えていったことや、外には足の踏み場がないほど死体が山積みになっていたことなどを語りました。西尾さんは、「戦争はすべてを奪い、生き残った人の心まで壊してしまう」と述べて、平和の大切さを訴えました。
続いて東京大空襲について学んだ地元の小学生たちが舞台に立ち、「異なる意見に耳を傾け争いを無くすことが大切だ」とか、「一人一人が周りに戦争の悲惨さを伝えていくべきだ」などと発表しました。
西尾さんは「若い世代に期待するとともに、体験者の責任として命あるかぎり戦争の悲惨さを語り継いでいきたい」と話していました。

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