日本のリニアは「世界最先端の水準」、だが「わが国も自主開発した」


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 中国が自主開発したと主張するリニアモーターカーが湖南省長沙市で試験走行を実施中だ。上海市には浦東国際空港と郊外を結ぶリニアモーターカー「上海トランスラピッド」が存在するが、同リニアは中国の自主開発ではなく、ドイツの技術を導入したものだ。  中国メディアの高鉄網はこのほど、長沙市で行われている中国国産のリニアモーターカーについて、「中国鉄道産業の飛躍を示すもの」と高く評価したうえで、中国国産リニアが実用化すれば大きな経済価値を生み出す存在になると期待を寄せた。  記事は、世界でリニアモーターカーの分野をリードするのは日本とドイツであるとし、特に日本のリニアモーターカーは「世界最先端の水準」と紹介。すでに日本では世界最速の時速603キロを記録するほど技術が進んでいると伝え、「まるで旅客機のような速度だ」と論じた。  一方で、長沙市のリニアモーターカーは全長18.5キロ、総投資額は42億元(約724億円)に達することを指摘し、「路線の長さに比べて投資額は莫大だ」としながらも、中国がリニア技術を完全に掌握すれば今後、輸出を含めて大きな経済的価値を生み出す存在になると期待を示した。  また記事は、上海トランスラピッド建設において中国がドイツからリニアを導入したのは2003年だったことを指摘し、わずか12年後には自国でリニアの試運転ができるまで技術力を高めたことを指摘。そればかりか、高速鉄道や旅客機も生産できるようになったことは中国国民にとって「かつては想像もできなかったこと」とし、中国の発展ぶりはまったく驚くばかりだと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)