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ロッテ創業一族“骨肉の争い”に審判 6日に臨時株主総会 長男が弟ら現経営陣の一掃求める
経営権をめぐり創業一族の“骨肉の争い”が続くロッテホールディングス(HD)が6日、東京都新宿区の本社で臨時株主総会を開く。創業者の重光武雄名誉会長(93)の長男で前副会長の宏之氏(62)が、自らの取締役復帰と、弟で副会長の昭夫氏(61)ら現経営陣の一掃などを求めた株主提案が、過半数の信任を得られるかが焦点だ。
2月12日、東京都内で会見した宏之氏は「正しいことをしているので勝つと信じている。経営権問題を早期に収拾させることが私の使命だ」と語気を強めた。
昨年1月に取締役を解任された宏之氏は、武雄氏とともに8月の株主総会で、昭夫氏ら現経営陣に不信任を突き付けた。だが、その総会では昭夫氏ら現経営陣が株主の過半数の信任を得て完全勝利。騒動は一旦、終息したかに見えた。
だが宏之氏は昨年10月、武雄氏の意を受ける形で、ロッテHDの筆頭株主である資産管理会社「光潤社」の取締役から昭夫氏を解任し社長に就任。さらに宏之氏は、武雄氏の解任無効などを求め、日韓で訴訟を起こしたほか、11月にはグループ4社の取締役を不当に解任されたとして、東京地裁に約6億2千万円の損害賠償請求訴訟を起こすなど反撃を強めている。