なぜ親子なのに、兄弟なのに経営権をめぐってここまでもめるのでしょうか。こう書くと「親子だから、兄弟だから泥沼になるんですよ」との反論が聞こえてきそうです。

　昨年夏にお家騒動が表面化したロッテホールディングス（ＨＤ）の臨時株主総会が６日に予定されています。総会では、経営中枢への復帰を目指す創業者の長男が、次男ら現経営陣の解任と自身を含む新たな取締役の選任を提案するとみられています。

　大塚家具の父娘バトルのときもそうでしたが、経営をめぐる親族間の争いは確実に企業価値を毀損（きそん）します。どうしてロッテの創業家はバラバラになってしまったのでしょうか。７日以降の紙面では、総会の内容や今後の展開だけでなく、そんな骨肉の争いの本質にまで踏み込むことができればと考えています。（編集長　島田耕）