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ラップを聴かない青二才までラップを語り始めるFSDによるラップの広がり

音楽 テレビ

tm2501.hatenablog.com

ヒップホップとネット(特にテキスト文化)は、一見すると「ヤンキー」と「オタク」だから真逆じゃん?でも、両方とも「コテコテ」な人はやってることが近いから、オススメしたい。

しかも、ネットオタクがしてることをちゃんと表舞台に出てきても大丈夫なルックスを整えたマッチョなりイカツイやつが、「即興」でやるからかっこいいんだよな!

なんつーのか、ついに「普段からラップなんて全然聞きません」という輩にまでフリースタイルダンジョン(以下FSD)の影響でラップカルチャーの片鱗が届いた感じはある。
まぁ、ラップももろくに聴かないWACKブロガーに周回遅れで上から勧められる必要は一切ない感じはあるが。
もう去年書いてんだよ……。

azanaerunawano5to4.hatenablog.com

この時点で「モンスターにDOTAMAでも……」って書いてたな。
サムネイルまで真似された風でなんかイラッとするわ。
こうやって何もわからくても分かった風に、よくわからないまま偉そうに語り始めるのも「流行ってる」証拠かも知れない*1
 



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ヒップホップの受容

で、先日上がってたこちらの記事を思い出した。
ertb.hateblo.jp

一方で、こりゃまたヒップホップは日本に根付かずに少ししたらしぼんでくだろうなと思いました。
ヒップホップ的な受容されてないやん!それなのにヒップホップって流行っていくことできんの?と思いました。

なんでかというと、ここにヒップホップというものそのもののあり方が関わっています。

こちらの方は根っからのヘッズ。
記事はラップという歌のジャンル(小)とヒップホップという文化(大)で
「ヒップホップのコンテクストが受け入れられていないままラップが受ける」
に関しての疑問提示だったりする。

でもそれはラップに限らずロックだってパンクだって同じこと。
文化背景的な受け入れられ方をせずに単なるポップソングとして受けいられてきたから今のロック・パンクシーンがある(だから日本ロックの歌詞は、愛だの恋だのばかりでして)。
過去に流行ったラップもそういうものが中心なのは必然。

で、そういう海外であるような背景を担ったままのロック・パンクはアングラでやるしかない……ってラップシーンと同じ構図。

要はFSDでラップに触れたからってそこからみんながケンドリック・ラマーのuntitledを聴いたり、蟹江さんのTIDALを調べたりしない。
これまでのコンテクストを調べるわけでもない、ストレイトアウタコンプトンも観に行かない。
まさにtm2501がFSDをどヤァと語ったとしても今後ラップを聴き始めるか?というとそれは別なのと同じ。

id:tm2501も持ち上げるならこれからラップ聴くんだろうな????
それとも単に流行りの話題に乗りたかっただけかしら??

せいぜい9sariが田代まさしをラップに取り上げてるからって「おぉ!漢さん出てる!!」と反応する程度。
(D.O.も突っ込みどころだなー)

youtu.be

深夜の「そんなバカなマン」に輪入道やACEが出てたころ、まさかこんなハネ方するとは誰も思ってなかったろうしこれはこれでありなんですがね。

FSD頼り

f:id:paradisecircus69:20160306230348p:plain
ラップバトル・MCバトルのイラスト/いらすとや
BEEFの文化やそれぞれのコンテクストが受容されるような受け入れられ方は、番組一つではさすがに難しい。
どんな受け入れられかたであれ裾野が広がっていくことを認めていれば分かる人には広がっていく、ってう事だと思うしそこでニワカだと弾いてしまうのが一番閉鎖的でよろしくない、得しない。
ラップのおすすめ記事なんかが広く読まれたりするのはいいこと。

ertb.hateblo.jp

今の盛り上がりは、あくまでもFSDを中心としているシーンでしかない。
終われば萎んでしまう。
とはいえ盛り上がりがあるだけマシだけれど。

音楽の売れ方が変わってきたとはいえ、まだまだラップがメジャーでヒットするほど受け入れられる土壌が出来てるとは思えない。
即興のMCバトルと、音楽としてのラップは別のフォーマット。
幾らR-指定がテレビで即興でお題を取り入れラップしても、ねづっちの「整いました」みたいな扱い。

ラップは、ヒップホップのコンテクストを考えればドロップインの歌。
でも日本の音楽土壌はそういうドロップインとしての音楽を受け入れるようにはできてない。
ドロップインとしての音楽は、矢沢永吉の時代のロックで止まってる。

そもそも社会にドロップイン・ドロップアウトの手段として歌が機能してない。
格差社会と言われるこの今だからこそそういうシーンがあってもいい気がしなくもないけれど。

はてなとBEEF

ある種、はてな系のブログがBEEFでゴリゴリ殺り合うようなひと昔前の光景って言わばBEEFだったんだけど、最近は「批判的なー」「ネガティブなー」という短絡的でお行儀のいい反応で一蹴されてしまうから仕方ないのかもしれない。
ポジティブが素晴らしい、仲良しこよしで和気あいあいが流行りだそうで……ぐへぇ。

「プロブロガーでお小遣い稼ぎ」のほうがウケるんだから。
メイクマネーは強いっすねぇ。

gogonyanta.jugem.jp

つか、#fightclubjpももっと盛り上がるかと思ったのになぁ。
FSDが終わったら、次はネットラップが盛り上がりを引き継いでくれたら面白いかもしれないのに。
ラップが受け入れられることを祈りつつ(fadeout……)

ヒップホップ家系図 vol.1(1970s~1981)

*1:ウチも根っからのラップ聴きではないので偉そうには言えないが