夢を見た。
アトピーゾンビではなく、健康的な肌でまともな容姿で安定した精神で、友達とワイワイ楽しく遊んだり、意欲的に勉学や部活動に励んだり、恋人とデートしたり。
帰宅すれば、正常な親に暖かく迎えられる。そんな夢。
醜い容姿、アトピーゾンビ、毒親、友達恋人なし。関東のゴミ高校在学。
荒れ果てた荒野のような肌、痒み、痛み、皮膚が落ちて汚い。
起きてすぐの思考は、だいたいこんな感じだ。
「あ〜〜夢だったのか…。生きてても楽しくない。やだやだやだなんで生きてるの。何やっても無駄死ぬんだから。しねしねしね。また地獄の1日が始まる。あと何十年あるんだ。ムリムリムリ。死ぬ死ぬ死ぬ。」
偽物なんだ。夢なんだ。
勇者として、仲間と共に戦い、愛する人を守り、魔王を倒し、世界に平和をもたらすのだ。
そうだ、本当の戦いは死んでからだ。
そこで健常者として頑張ろう。
「まだ、現世で消耗してるの?早くこっち来いよ!」
「現世は苦しかったか?お前は選ばれたんだよ。自殺したら選ばれし勇者として活躍出来るぞ!」
「みんな、君が生まれてくるのを待ってるよ!」
「虐めなんてないよ!みんな良い人ばかりの優しい世界だよ!」
「この世界は容姿が良い人しかいないよ!醜いのはモンスターだけさ!」
僕も、もうすぐ、そっちに行くから待っててね。
さあ、早く大型トラックに正面から突っ込む作業に戻るんだ