長谷川陽子、佐藤実千秋
2016年3月6日15時30分
昨年2月の夜。東北地方の雪深い地域で木造2階建ての民家が全焼し、夫(当時82)と妻(同86)が遺体で見つかった。2人暮らしで、ともに認知症だった。
警察や消防は、火元は居間の「豆炭(まめたん)こたつ」とみる。火を付けた豆炭を容器に入れてセットするのが正しいのに、こたつ布団の中に置いてしまった可能性があるという。
近所の人の話では、夫婦は兼業農家だった。ともにきちょうめんで、部屋の中は片付いていた。夫は社交的で、ゲートボールが趣味。冬は朝刊の配達に来た人が困らないよう、早朝から雪かきをしていたという。
妻は約8年前、夫は約5年前から認知症の症状が出始めた。室内では線香が掛け軸のすぐ前に供えてあることもあった。親戚やヘルパーが支援。夫が外出して行方がわからなくなると、近所の人も協力して捜した。
近くに住む女性は「ごみの出し方がわからないようだった。家の前でごみを燃やしていて、危ないなと思っていた」と話す。
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朝日新聞社会部
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