こんばんは。はるさんです。
初投稿が1日で6000PVを越えるという、
恐ろしい事態に震えています。。
まぁそんなに広がらないだろうと思って気楽に書いてしまった。。。
ブクマやコメントを通じたご感想、とっても嬉しかったです!
ありがとうございます。
フォントが読みにくいというお声もあり、すみませんでした。
直してみましたがどうでしょうかね。。
今回のようなことはなかなか無いことだと思うので、
本日もがんばって投稿しようと思います!
今回は
について、お話してみようと思います。
特に、博士課程進学者の就職受難の時代と言われる昨今、
博士課程へ進学することは
ビジネス的観点でも役に立つ部分があるのだ!
とお話し出来たら嬉しいです。
長くなりますので、2回に分けてお届けします。
さて。
こんなにバズってしまったことの始まりは、
日曜数学者 tsujimotter さんからのご紹介。
『難しすぎる教科書には手を出さない。』は本当にそう思う。ついかっこつけてレベルの合わないものを買ったりしちゃいますよね。それにしても haru さんの行動力がすごい / “数学への分野転向の際に行った勉強のこと - はるさんの日…” https://t.co/wak4eYrngX
— tsujimotter (@tsujimotter) 2016年3月4日
こちら、フォロワー1439名、43リツイート、81いいね。(3/6 1:13現在)
その後、数学界・プログラミング界では知らぬものはいない
結城浩先生からのツイートでのご紹介。
"大学数学ほぼ素人の状態から研究出来るようになるまでの勉強法" 読み始めたところで、自分の名前が出てきてめちゃ焦った… / “数学への分野転向の際に行った勉強のこと - はるさんの日記。” https://t.co/R1kkd96GjQ
— 結城浩 (@hyuki) 2016年3月4日
こちら、フォロワー30297名、18リツイート、71いいね。(3/6 1:23現在)
ここから、たちまち、
Twitterでの拡散
→はてなブックマーク増
→ブクマ 50 越えたあたりで NewsPicks に掲載
→土曜の午前には1時間に300PVペースでPVが増加
→ブクマ 178 USERS(投稿から44時間経過時点)
という経過をたどりました。。。
元々の記事のタイトルは非常にイケていないのですが、
今回の拡散の鍵となったのは、
お二人のプロのコメントによって
素敵なメッセージをつけていただいたこと
と思っています。ありがとうございました!!!(人´∀`*)
とりあえず、
素数を数えて落ち着く代わりに記念写真を撮って盛り上がりました。。。
いえーい。ありがとうございます。すみません。
はてブのこれとか、
NewsPicksのこれとか。
写真の撮り方に、初心者感が見られます。
さて・・・。興奮から覚めたところではたと気付きました。
「次の投稿、どうしよう・・・。」
迫り来る不安、眠れぬ midnight。そんな Saturday night...。
(何にも韻は踏んでいませんが・・・。)
第二弾・・・一体何を書こうか考えていました。
本当ならば、せっかくリアル数学ガールと周囲に呼んでいただいているので
なぜこんなことが起こったのか、
インターネット上の情報伝達の数理モデル
(バズマーケティングの数理モデル)
を使って解説してみたかったのですが
少しデータの処理に時間がかかりそうなので後日に回すこととし、
今回は一旦、前の記事で少し触れられていた後半部分の
【異分野への学振の出願】
について書いてみようと思います。
学振とは、一言でいうと博士課程の学生に対する
返済義務なしの奨学金のようなものです。
(あとで詳しく説明します。)
学振出願の際の検討事項はネット上にも様々な記事が寄せられており、
ロジカルに文章を書くコツは様々まとまっていると思います。
ちなみに書籍として最もおすすめなものはこちらです。
読みやすく論理的な文章を書くにはどうしたらよいか、
とても分かりやすく美しく書いてあります。
このように、素晴らしい名著があるので、
わたしは、また少し違った視点、
- ビジネスのフレームワークで考える、研究市場調査(3C分析)
- 領域を選ぶ際の基準の選定方法
について書いていこうと思います。
まず研究者志望以外の方もいらっしゃると思うので簡単に
【学振】とは何かのご説明から。
下記リンク先から引用しました。
ここで言う「学振」とは日本学術振興会、 特に日本学術振興会特別研究員のことを指します。この特別研究員に採用されると、 学生の場合月20万円のお給料、そして科研費が年間最大150万円(満額もらえることは ありません。自分のときは年50万でした)もらえます。
(中略)
博士修了後大学に残る場合は 学振の特別研究員に採用されたということもアピールできるポイントになりますので、 アカデミックな世界で生きることを志す人はひとまず全員学振を目指しておくと よいでしょう。
(中略)学生が応募できる学振には大きく分けて2つあり、博士後期課程進学予定の 修士2年生が応募できるDC1と、すでに博士後期課程に在学中の人が応募できる DC2とあります。DC1に応募できるのは修士2年の人だけで、みんな業績もそんなに ないので、研究計画の出来次第で採用になる場合もありますし、逆に業績がすでにある人にとっては有利です。
なるほど。
私が取得したのはDC1(幾何学)で、面接免除で採用となりました。
採用基準は次の通りです。
下記リンク先から引用しました。
学振の最終的な採用率は、年によって違うが大体20%から30%の間である。
申請者は6名の審査員によって
1.研究業績
2.申請書類から推量される研究者としての能力,将来性
3.研究計画
上記の3つの項目を5点満点で評価される。
合計点が高い順に上位約20%くらいが面接免除で採用され、
20%から30%の間の人が面接候補として面接を受ける。
さらに補足で説明すると、申請者は、自分の応募する領域の中で選考されます。
つまり、応募した領域から選ばれた6名の審査員によって
書類選考されることになっています。
領域は様々ありますが、私は数物系科学の幾何学部門に応募しました。
前回の記事では、修士まで薬学系研究科に所属していたこと、
また、M1のときに数学系への転向を決意し、研究を始めたことを書きました。
なかなかトリッキーな分野転向だといえます。
数学への分野転向の際に行った勉強のこと - はるさんの日記。
さて、博士課程に進学する学生にとって
学振が取れるかどうかは死活問題です。
私は、主に次のような方法で戦略を練って学振応募に取り組みました。
- 自身の能力・業績の把握
- 他の学生の能力・業績の推定
- 審査員のバックグラウンドの推定
そうです、これ、ビジネスの世界における、3C分析と一緒なんです。
以下、グロービスのサイトから説明引用してみます。
3C分析とは | ビジネススクールならグロービス・マネジメント・スクール
3C分析とは、外部環境の市場と競合の分析からKSFを見つけ出し、自社の戦略に活かす分析をするフレームワーク。3Cとは、「市場(customer)」「競合(competitor)」「自社(company)」の頭文字。
・市場分析のポイント
自社の製品やサービスを、購買する意志や能力のある潜在顧客を把握する。具体的には、市場規模(潜在顧客の数、地域構成など)や市場の成長性、ニーズ、購買決定プロセス、購買決定者といった観点で分析する。
・競合分析のポイント
競争状況や競争相手について把握する。特に、競争相手からいかに市場を奪うか(守るか)という視点を持ちながら、寡占度(競合の数)、参入障壁、競合の戦略、経営資源や構造上の強みと弱み(営業人員数、生産能力など)、競合のパフォーマンス(売上高、市場シェア、利益、顧客数など)に着目する。競合との比較は、自社の相対的な強みや弱みの抽出にも役立つ。
・自社分析のポイント
自社の経営資源や企業活動について、定性的・定量的に把握する。具体的には、売上高、市場シェア、収益性、ブランドイメージ、技術力、組織スキル、人的資源などを分析する。また、付加価値を生み出す機能や、コスト・ドライバーにも着目する。
自分の能力の把握が、自社分析、
他の学生の能力の把握が、競合分析、
審査員のバックグラウンドの推定が、市場分析です。
さて、このフレームワークに照らしあわせて
先ほどの3つのポイントをどのようにして調査したら良いでしょうか。
それぞれ、次の指標にさらに細かく分けられます。
- 自身の能力・業績の把握:業績内容、文章の構成力、研究提案
- 他の学生の能力・業績の推定:上記と同じ。(ただし推定しか出来ない。)
- 審査員のバックグラウンドの推定:専門領域、審査員の指向性、今後のビジョンなど
さてここで重要な事ですが、上のそれぞれの指標は、応募時点で、
a) 自分の力で改善できること
b) 自分の力で(すぐに)改善できないこと
に分けられます。
特に a に関しては世の中にある様々な本を読んで、
改善できる限り改善すればよいでしょう。
しかし、b についてはすぐに改善することが出来ないので、
どのような領域を選ぶかによって相対的な自身の強み・価値を高める必要があります。
盛り上がってきたところで、一旦休憩を入れてみます。
次回は、
それぞれの指標、
- 自身の能力・業績の把握:業績内容、文章の構成力、研究提案
- 他の学生の能力・業績の推定:上記と同じ。(ただし推定しか出来ない。)
- 審査員のバックグラウンドの推定:専門領域、審査員の指向性、今後のビジョンなど
がどのようにして評価されうるのか、また、
a) 自分の力で改善できること
b) 自分の力で(すぐに)改善できないこと
に基づいて、どのようにして応募領域を選んだら良いか、
について書いてみます。
今回は少し文章が堅くなってしまいましたが・・・
読んでくださりありがとうございます!
次回もどうぞよろしくお願いいたします!(人´∀`*)
*1:ちなみに、こういったビジネスフレームワークをさらに発展させた
最新のフレームワークに関する本のご紹介。
戦略にこそ「戦略」が必要だ ―正しいアプローチを選び、実行する
- 作者: マーティン・リーブス,クヌート・ハーネス,ジャンメジャヤ・シンハ,御立尚資,木村亮示,須川綾子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2016/02/16
- メディア: 単行本
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