「RPGツクールMV」とは、歴史あるRPG制作アプリケーション「RPGツクール」の最新作であり、これを用意することで、プログラミング知識や高速タイピングやLAN直結ができなくてもRPGを自分で作ることができる。作ったRPGはRPGツクールを持っていない人にも直接配布して遊ばせることができるし、なんとスマホアプリ型のゲームとして提供することもできる。
体験版は一ヶ月間、製品版と同じものを使う事が可能だ。
このアイテムについては以前に当ブログでも紹介させていただいた事がある。
なぜならば、このRPGツクールMVにはコラボレーションとしてニンジャスレイヤーも素材の提供を行っているからだ。RPGツクールMV自体は2016年の年明けに発売が開始されていたが、今月に入り、ついに予告されていたコラボレーション素材がダウンロードできるようになった。
次元ゲーム製作者ザ・ヴァーティゴ
これについて、次元旅行者でありゲームが好きなニンジャでもある私、ザ・ヴァーティゴは、ゲーム作成、そしてニンジャと聞けば黙っていられない。
私は比較的安全なニンジャだ。こうやって「ネオサイタマ電脳」に干渉しブログエントリを書くこともできるが、斧で市民を攻撃したりすることはなく、安全だ。
何者なのか不審に思われた方は、当ブログの紹介記事を確認されたい。
やったッ!ねんがんのRPGツクールMVを手に入れたぞ!ニンジャスレイヤーコラボのデータの公開はまだだが、近未来都市のタイルセットもあるし、今のうちに作れる部分を先に進めていって損はあるまい。チャチャチャ〜ッとヒョイヒョイよォ〜! pic.twitter.com/COUGSO7rmJ
— The Vertigo (@the_v_njslyr) 2016年1月5日
自信に満ち溢れている
……こっからどうすればいいのかわからないよォ……。まずスタート地点を決めなければいけないんだと思うんだが……。ここはひとつカラテを溜めてツイッターの皆に教えてもらいながら進めよう。ちょっと数日カラテを溜めて対話能力を身につけてくるね pic.twitter.com/NvLLaU6ZM2
— The Vertigo (@the_v_njslyr) 2016年1月5日
詰まった
このようにして、いきなり詰まった。マップにタイルをポチポチと配置して行くことまではできたが、スタート地点を決めることができなかったのだ。私はヘッズに助けを求めることにした。私はインターネットを通じて情報収集することがとくいなのだ。
前提の開示
整理しよう。私、ザ・ヴァーティゴはRPGツクールMVを入手し、近日のニンジャスレイヤーキャラの配布に備えて「ゼロ・トレラント・サンスイ」のシナリオを作りたいと思った。まず何をすればいいのかわからない。ロードランナーのエディットやダンジョンキッドやLBPはやった事があるのだが……。
— The Vertigo (@the_v_njslyr) 2016年1月5日
あと、PCのウィザードリィのエディットモードもやったことがある。さて、RPGツクールにおいてズブの素人である私がアクションゲーム等を作ろうとするのは危険過ぎる。ましてキョートヘルオンアースの再現などをやると死ぬかもしれない。ゼロ・トレラント・サンスイで、普通のコマンド戦闘にする。
— The Vertigo (@the_v_njslyr) 2016年1月5日
ノベル的なものにはせず、いちおうキャラを動かして遊べるものにしたい。主人公はミニットマンの予定だ。私は数日カラテを溜めて戻ってくる予定だ。とりあえず、今のところは、最初にスタート地点を決めればいいんだよな?一番最初にやる事を、私へのリプライ等で教えておいて頂けるとさいわいだ……。
— The Vertigo (@the_v_njslyr) 2016年1月5日
なお、これは本当に作る。なので、ガチでやる。皆に教えて頂きながら、完成させたら、配布したい。永遠の海の狭間に消滅するような事は無いように頑張りたい(そのためにもゼロ・トレラント・サンスイを選んだ)。それじゃあカラテを溜めてくるぜ!
— The Vertigo (@the_v_njslyr) 2016年1月5日
スタート地点を決めるには
一週間をかけて情報を収集した。寄せられたアドバイスが非常に役に立った。
- まず画面上部のメニューバーの「イベント編集モード」のボタンを押す
- 次に、マップ上で右クリックして、「初期位置の設定」→「プレイヤー」を選ぶ
これによって
進捗: なんとマップをキャラクターが歩けるようになった。みんなのおかげだ。マップ上で右クリックを押してスタート地点を設定したらできた。 pic.twitter.com/EqeIXdyL2l
— The Vertigo (@the_v_njslyr) 2016年1月11日
見事にマップ上をキャラクターが動き始めた! やり方さえわかればすぐに出来る。さすがだ。
……タイトル画面のハイテンションな音楽と背景画像は今後の課題である。 pic.twitter.com/lxYldbYDpu
— The Vertigo (@the_v_njslyr) 2016年1月11日
欲を出した私は、ナレーションから物語を始められるようにしようと考えた。「ゼロ・トレラント・サンスイ」といえば、冒頭の「これまでのあらすじ」だからだ。
ナレーションからゲームをスタートさせる
透明のキャラクターを作るか、スタート時にキャラを透明化させておくオプションを選ぶことで、ナレーションスタートができる。サンスイなので「これまでのあらすじ」からはじめたい。今年の大河ドラマも「これまでのあらすじ」スタートだったろ? pic.twitter.com/L1mmJDlcbo
— The Vertigo (@the_v_njslyr) 2016年1月11日
やったぜ!ナレーションスタートだ!ひとまず、うろおぼえのあらすじ文を仮置きした。高まるぜ! pic.twitter.com/pxIcGlhz4o
— The Vertigo (@the_v_njslyr) 2016年1月11日
よし、いよいよ物語がスタート…… pic.twitter.com/BEZuhPbpnb
— The Vertigo (@the_v_njslyr) 2016年1月11日
………!? pic.twitter.com/xmEKFbHHzK
— The Vertigo (@the_v_njslyr) 2016年1月11日
イベントのループが襲いかかる
これはどうやら「RPGツクール初心者あるある」の一つであるらしい。終了処理をしないとイベントが繰り返し発生し続けてしまうのだ。
なんとなく理由がわかるぞ。俺は「自動発生」処理にしたイベントをマップ上に適当に配置しておいた。ゲームが始まった瞬間にそのイベントが自動で走り始め、ナレーションがスタートしたんだ。…そしてナレーションが終わったら、再び自動発生。今も自動発生を繰り返している。何度も。何度も。何度も。
— The Vertigo (@the_v_njslyr) 2016年1月11日
イベントを止めるにはどうしたらいいんだろうな?ス、スイッチで管理すればいいのか?でも、イベント発生条件を「スイッチ001がON」だとすると、そもそもスイッチ001をON状態でゲームを開始するにはどこをいじればいいんだ……?
— The Vertigo (@the_v_njslyr) 2016年1月11日
私は人々からアドバイスを募った。結果、やり方が見つかった!
必要となる仕掛けは、イベントのページ分けだった。1ページ目はもちろん「あらすじ文」の表示イベントだ。(この時、イベントの中にスイッチ1をONにする事が必要だ)
そして2ページ目は、イベントのスイッチ1がONになっている事を条件に発生するイベントを設定する。「何も起こらない」というイベントをだ。
これだ。同じイベント内に2ページ目を作るボタンを発見した。
— The Vertigo (@the_v_njslyr) 2016年1月11日
・1ページ目の最後で「あらすじ完了」のスイッチが入る。
・2ページ目は何も起こらないイベントであり、「あらすじ完了」のスイッチが入っているときはこれになる。 pic.twitter.com/cmQFkWM6zB
実践を開始だ。
どうだ……たのむぞ…… pic.twitter.com/cbledeKBTF
— The Vertigo (@the_v_njslyr) 2016年1月11日
ゴウランガ! pic.twitter.com/pWkHI0tZc5
— The Vertigo (@the_v_njslyr) 2016年1月11日
見事、あらすじが流れた後、キャラを動かせるようになった。やり方さえわかれば簡単だ! 私は希望を持った。そして下記のようなコメントを投下した。しかし……。
俺はこれから、舞台となるアタマ・ストリートをそれっぽく作る作業に入る。ちょっとやってみて思ったのが、このツールそのもののプロトコルにひとたび通じれば、あとは結構親切なインターフェースになっているのではないかという事だ。なんかこう、作りやすい感じがする。引き続き頑張っていくぜ!
— The Vertigo (@the_v_njslyr) 2016年1月11日
未来へ
この不定期連載シリーズは、私ザ・ヴァーティゴが、RPGツクールMVを使って、実際にニンジャスレイヤーの原作エピソードである「ゼロ・トレラント・サンスイ」を完成させるまでの苦難の記録である。
完成には期間を要するだろうが、とにかく何らかの形にして、配布を行うところまでは持って行こうと考えている。
RPGツクールMVのアドバンスドな知識を身につける役には立たないエントリである。しかし、何も知らない状態からの制作記録をこうしてブログ上にアーカイブしていくことにより、もしかすると誰かの役には立てるかもしれない。
私と同じようにRPGを作ろうとしてスタート地点を決める方法がわからず立ち往生するニンジャ等が、道標のように参照することがあるかもしれない……そう考えて、アーカイブ化を決意した次第である。
なお、私は上記のTweetを投稿した後、翻訳チームが強力な病気で繰り返しダウンしたのを看病したりしている間に一ヶ月以上経過してしまうというあやしい状況に陥っていたが、ニンジャスレイヤーコラボ素材のダウンロードが可能になった事を期に、再び活動を再開させた。02は実際にニンジャスレイヤーのコラボ素材をデータの中に入れ込む作業等について書き記していく事になるであろう。長い目で見守っていただきたい。
(The Vertigo)