韓国、慰安婦問題で野党内紛糾も

再交渉困難と代表

2016/3/2 18:41

画像 元慰安婦の女性(左)と面会する「共に民主党」の金鍾仁非常対策委員会代表=1日、ソウル(聯合=共同) 【ソウル共同】韓国最大野党「共に民主党」の事実上のトップ、金鍾仁非常対策委員会代表は2日までに、旧日本軍の従軍慰安婦問題をめぐる昨年末の日韓合意に不満を示す元慰安婦らに「国家間の合意だ」と述べ、日韓両政府の再交渉は困難との考えを示した。

 金氏は同党が1月、中道層の支持拡大を目指し迎え入れた保守系の重鎮。発言は「合意の破棄と再交渉」を求めてきた党の姿勢と食い違い、党内で紛糾する可能性もある。

 金氏は1日、ソウルで面会した元慰安婦らが日本と再交渉すべきだとの考えを伝えたのに対し「国家間の合意であって、現段階で結果を修正できる状況にはないと思う」と述べた。