柔軟にという言葉では片付けたくない!
士業者は、判例法理に明るいのは勿論のことであるが、社会的人間力が無ければならないと思っているのである。
当職は、12年間、富士通、ナカシマグループにいて、会社員の気持ちも分かっているつもりである。
自分自身が12年、労働者であったのだから。ナカシマグループ2年間は課長で、管理職であったが。
まあまあ、今に始まったことではないが、当職が紹介した顧問先で労使紛争が起きるのである。
別に今回が初めてではなく、今までもあったので何とも思っていない。当職が顧客を紹介されても、原則岡山市外は断っているのである。だから、優秀な後輩を紹介している。それだけのことである。
当職はすべての業種を踏まえて助言・指導しているか?と問いたいのである。
業種により、時間外労働の考え方、捉え方は異なる。営業の事業場外労働など当然である。
もう、時効??だから言うが、当職が富士通グループの営業の時に、「営業に行ってきます。」と言って、皆でパブリックコースのゴルフに行っていた(笑)。全員さぼって行っているんだから、肝が太いだろう(笑)。
きっと、その当時ばれても一人も解雇になっていなかったと思う。皆、仕事はできたから。
そういう人達ばかりと、当職も仲間だった。昔が懐かしい。
出来さえ良ければ、すべてスルーしてくれた。そういう時代だった。懐かしい(笑)。
ただ、人間味があった。すべてに対して。それでも今は時代が違う。この時代の労務管理がある。
それでも、会社と労働者とどちらが問題かは見極めなければならない。
当職の顧問先会社であったなら、労働者のインネンであると言い切れる。
日常から、そのような助言・指導はしていない。ただ、今回は後輩の顧問先会社なので何とも言えないが、当職の顧問先会社社長から助力を依頼されたので、出て行くつもりである。
労働者が弱者であると限らない。問題社員も大勢いる。
それらも踏まえて、決して企業の顧問であっても企業におもねることもなく、助言・指導できる社労士が、真の士業者であると考える。当職は、それを実行していると明言できる。
ただ、そこは決して企業の顧問であることを忘れてはならないのである。
曖昧にしろ!と言っている訳ではない。会社が大きくなればなるほど、曖昧では済まないのである。
当職も一番大きい大企業は、7社で契約社員等を含めて2000人のグループ会社の顧問にして頂いている。
当然にご相談もハイレベルであり、適当な事を言えるはずもなく、日々勉強している。
玉木弁護士が、日本労働弁護団常任幹事並びに過労死弁護団事務局長ということもあって、いつも相談している次第である。
労働事件のまさしく中枢にいる玉木弁護士から、お話を伺うことによって、顧問先企業に対しても的確な助言・指導ができると思ってる。
企業によって、一社一社、人事・労務管理は異なる。
その企業に取って、何が最適か、どういう助言・指導が正しいかを見極める目がなければ、士業者ではない。
企業にベッタリは論外で企業のためにならないだけではなく、危険だ。また、監督署のようなことを言っていれば論外である。
そこは、士業者の人間力で判断し、闘うのが使命である。
決して負ける喧嘩はしてはならない。熟考して企業を傷つけてはならないので、労働審判、労働裁判も予見しながら、最高の手段を模索しなければならない。
企業に非があれば、監督署で終らせ無ければ社労士ではない。
非が無い場合でも、極力紛争は避けるべきである。余分な時間と労力と金銭を使うから。
今日3月5日土曜日も当職のクライアントの被災労働者からも電話があったし、上記のような理由の相談もあって心が休まる暇がない。
けれども、皆が懸命に生きている。
それを、支えるのが士業者であると思っている。だから、当職は己の業で、それほどまでに他人に頼りにされていることを、本当に誇りに思っている。
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