保育業界の人だったら誰でも知っているけど、一般国民はほとんど知らない(大手メディアはなぜかこぞって書かない)事実について、経済誌であるはずのダイヤモンドが書きました。
しかしこれは大いなるタブーなので、ダイヤモンドさんが心配です。
新規参入は断固阻止!!
保育園業界に巣くう利権の闇
http://diamond.jp/series/closeup/09_11_21_001/
リンクは数日で切れるので、申し訳ないけど以下コピペ。
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新規参入は断固阻止!!
保育園業界に巣くう利権の闇
保育園に入れない子どもが増加している。その一方で、保育園の新規開設は遅々として進んでいない。株式会社などによる新規参入に、既存の保育園が政治力まで使い反対してきたからだ。その背景には、既存の保育園の経営が利権化し、職員の待遇が恵まれていることがある。保育園業界の闇を追った。
経営感覚ゼロでも客が万来し、税金はかからず、補助金はジャブジャブ。職員には、高給取りがごろごろいる。100年に一度の不況など、どこ吹く風──。
今どき、そんな夢のような業界がある。保育園業界だ。
なにしろ保育園の需要は急増している。2009年4月時点で、認可保育園に申し込みをしているが入園できない待機児童数は、全国で約2万5000人。しかも、この1年で29.8%増と過去最大の増加を示している。
さらに、はなから諦めて申し込みをしていない潜在的な待機児童数は80万人と推計される。
これだけ需要があるのに保育園はなぜ増えないのか。その答えは、新規参入の難しさにある。保育園業界が、新規参入を断固として阻止しているのである。
認可園には多額の補助金
年収1200万円の園長も
保育園には、認可保育園と認可外保育園がある。認可保育園は文字どおり自治体の認可を受けたもので、国や自治体から潤沢な補助金を受け取っている。国費だけでも、年間3000億円程度が認可保育園に投入されている。
認可外保育園には、一部に東京都独自の補助金を受けられる認証保育園などがあるが、多くが補助金をまったく受けられないベビーホテルなどで、設置は自由だ。
認可外保育園が全国で約7300なのに対して、認可保育園は約2万3000。さらに、認可保育園は、自治体による公立認可保育園と社会福祉法人などによる私立認可保育園に分かれ、その数は半々である。
そして、認可保育園と認可外保育園の経営には、天国と地獄ほどの差がある。認可保育園の経営は楽で非常においしいのだ。
認可保育園は認可外保育園がもらうことのできない巨額の施設整備費を受け取っているため、園舎は立派で、園庭も大きい。それでいて、月謝の平均は約2万円と安い。これも補助金のおかげだ。
たとえば東京都では、私立認可保育園で約30万円、公立では約50万円を、0歳児1人当たりの保育費用として毎月補助している。だから、月謝が安いのだ。
一方、都心の認可外保育園の多くは、雑居ビルで運営され、0歳児の月謝は6万〜7万円かかる。
これだけ差があれば、認可保育園には黙っていても園児は集まる。そして、園児が集まれば、それだけ多くの補助金が入ってくる。
おかげで、認可保育園の経営者に経営感覚は育ちにくい。「複数の物品の納入業者から見積もりを取って、値引きさせるという当たり前のことすらやらない園もある」(認可保育園関係者)。
さらに、保育園経営が“利権化”している面もある。
私立認可保育園の多くは社会福祉法人によって運営されている。社会福祉法人は地域の篤志家などが自らの財を提供して設立し、保育園運営を始めたケースが多い。
しかし、補助金事業で公的側面が強いにもかかわらず、後任の理事長も自ら決めることができる。現在では、二代目、三代目と、後を継いでいる保育園も多い。また法人税を支払う必要がなく、一族を職員として雇うことも多い。
儲けの裏技もある。私立認可保育園の職員の給与の支払いにも補助金が投入されているが、その額は、およそ世間一般での“大卒で30歳程度”に設定されている。
ところが、一部の私立認可保育園では、女性職員は30歳までに辞めるように仕向けつつ、なるべく若い職員を中心にして人件費を抑えている。実際の賃金と補助金との差額が、利得になるからだ。
さらに、社会福祉法人の理事長は給与額を自分で決めることができる。こうして「合法的に私腹を肥やす」(認可保育園関係者)のだ。
一方、公立認可保育園に目を向ければ、園長、職員、双方が待遇面で恵まれている。
保育園の問題に詳しい、鈴木亘・学習院大学教授は、「東京23区の保育士の平均年収は800万円を超え、園長の給与は約1200万円。園長は都庁の局長レベルだ」と明かす。他の地域でも、地域の公務員に準じているという。
もちろんすべての認可保育園が、利権ばかりを気にしているわけではなく、熱意を持って保育にかかわっている良質な園もある。しかし、制度全体の設計が、放漫経営や利権目当てを生みやすい構造になっていることは否めない。
そして、これだけの利権や特権をやすやすと手放すわけがない。保育園業界は、団結して新規参入を阻止してきた。
認可保育園の新設は地方自治体が判断し、株式会社の参入など規制緩和は政府が決定する。つまり、あらゆるレベルで政治がかかわってくる。そこで、保育園業界は強い政治力を備えるようになった。
その代表格が保育3団体だ。日本保育協会、全国私立保育園連盟、全国保育園協議会連盟は強い政治力を持ち、厚生労働省の部会などにも参加している。
加えて、23区の公立認可保育園は共産党系の労働組合の影響が強い。また、全国の他の公立認可保育園は自治労(全日本自治団体労働組合)の影響が強い。現在、全国の自治体で公立認可保育園を民間に委託する動きが相次いでいるが、これらの団体を背景に、組織的に委託反対運動を起こしているのだ。
猛反発の成果は上々だ。2000年に、国は株式会社などによる保育園設置を形式上認めたが、その中身は骨抜きだ。特殊な会計基準を強要され、補助金は既存の認可保育園に比べたら利用できないものも多かった。
なにより、政治力を気にしてか、株式会社による申請があっても、自治体が認可しないことも多い。株式会社などによる認可保育園は、全体の2%以下にとどまっている。
弱者に厳しい現行制度
新政権は改革できるか
待機児童の解消という目的を果たすには、認可保育園の闇を照らし出していく一方で、制度の運用面も見直す必要がある。
認可保育園への入園は、親の働き方などを点数化してその優先度を決めるが、そこで優遇されるのは正社員夫婦だ。非正規社員やパートで働いている場合は、点数が低い。正社員は忙しい、という理屈だ。
認可保育園に入れなかった場合、認可外保育園に預けざるをえない。良質な認可外保育園もあるが、安かろう悪かろうといったところも多く、かつて死亡事故も起きている。弱者に優しい制度になっていないのだ。
小学校前までの教育にかける国費の額で、日本は先進国24ヵ国のうち、最下位に近い。認可保育園を増やすのはいいが、予算が限られたなかで数だけ増やしても、一園当たりの補助金は薄まり、保育の質は落ちてしまう。本来なら、予算の増額を目指すべきなのだ。
民主党が進める子ども手当も、現金での支給では遊興費に消えかねない。広く薄く予算配分するより、重点配分する視点も必要だろう。教育産業向けに使途を限定したバウチャー(クーポン)として発券するのも有効かもしれない。
ただ、いずれにしても劣悪な認可外保育園のチェック体制や、既存の認可保育園のムダを削減するような改革、新規参入の緩和など制度全体の見直しもセットで導入することが必要だろう。
それには、既得権を手にしている保育園業界からの猛反発が起こる。加えて、現在200万人いる認可保育園に通う子どもの親たちも、見方によっては既得権者といえる。改革によって今通っている認可保育園のサービスが見直されるとしたら、親たちから反対の声が上がりかねない。
自民党政権では長年この構図にメスを入れられずにいた。民主党への政権交代は、国民が利権にとらわれた自民党にノーを突きつけた結果ともいえる。民主党には、しがらみを断って改革をする勇気が求められているのではないか。
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ほとんどの親御さんたちは自分たちの子どもを保育所に預けるのに、血税がどれくらい使われているのか、はご存じない。また、「認可保育所を作ろう」と色んなメディアは言うが、それがどのくらいのコストで運営されているのか、までは報道しない。
大変言いづらいことだが、認可保育所をニーズの数だけ創ったら、都市部の自治体の社会保障予算は破綻する。
ちなみに国と地方の借金を合わせて800兆円。国民一人当たり620万円。1年で29兆円ずつ増えている。民主党が事業仕分けを1時間頑張っている間に、33億円ずつ借金が増えている。
個人的には、この財政状態の中でも、それでも保育施設は創るべきだと思っている。働く人が増えることは税収アップにもつながるので、長期的には投資になるからだ。しかし、あまりにも高コストの認可保育施設を無邪気に増やすことは、子や孫の世代にものすごく重い借金を背負わせることと、実は同義なのだ。
ではどうすれば良いのか。それを書くと本一冊分になるので簡単に言うと、保育産業改革しかない。具体的には認可保育園以外のオルタナティブな保育事業施策を国レベルで事業化し、待機児童問題の解決を「認可保育園を増やす」という方法以外で成し遂げること。そののち、「保育社会主義」と呼ばれる公立偏重保育産業を大改革することだ。
しかしこの改革は「うちのこどもの保育園を民営化するなんて絶対許さない。民営化は悪だ!」という親たちの絶叫の前では、いくら孫たちの時代の悲惨な財政状況の話をしても、理解してはもらえない。国民感情を逆なでし、票につながらないことを、どこの政治家がやるだろう?
あるとしたら、どこかの公益を志すロビイストが有志の政治家と官僚と連帯し、彼らのリスクをヘッジしながら、静かに、しかし捨て身で構造改革をゆっくりと成し遂げていくしかないだろう。
50年後の健全かつフェアな保育産業(と子どもの育ち)のために、リスクを取るロビイストは、果てしていずこに。
______________________
当記事はNPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹の個人的な著述です。
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★パパニュース:働きたいのに保育園の数が足りない!
Excerpt: 働きたいのに保育園の数が足りない! こんにちは! 思い出をカタチにする会社 おもいで社長 なのだ。 〜 思い出のカタチ 〜 おもいで社長 × 待機児童の問題 なのだ! ..
Weblog: おもいで社長の「パパ社長は育児も仕事も、思い出たくさんつくるのだ!」 おてがみ絵本の株式会社バオバブ
Tracked: 2009-11-17 10:25
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Tracked: 2009-11-17 10:25
今日は、個人としてコメントいたします。
補助金の投入については、私は個人的に区役所へ問い合わせて、自分の子の保育にどれくらいの「血税」が使われているのか知ってました。
当時私は、上の子が認可園、下の子が無認可園という状態で、その保育の質の差に、「いい保育が買えるなら、買う。だから、もっと認可外の保育の質を上げて!」と思っていましたが、区役所に問い合わせて、自分の子に毎月50万円も費やされていると知り、「『いい保育』って、一般的な市民が買えるものじゃないんだな」と思い知りました。
そのときは、「結局わたしは、みんなの税金を使って働かせてもらってるのか」と落ち込んだりもしましたが、今は違うと思っています。
子育ては社会で支えていかなくてはならなくて、だから、いい保育って、買うものじゃなくて、みんなで支えてもらうものなのではないか、と。
私は、ただ、保育園のことが大好きで、子どもたちを安心して預けたくて、自分も仕事が好きで、働きたくて、それだけなんです。なのに、保育園のことを知れば知るほど、どうしてこんなに難しいのか。
自分の無力さが、悔しいです。
おっしゃる通り、この問題はとても「難しい」し「複雑」なんですね。複雑な問題に、「認可保育園を作れば良い」「認可基準を切り下げちゃだめ」など、簡単な答えだけでは、適切じゃないんですね。
だから「多少難しく複雑な話」を、情緒と切り離して議論できる場が必要だと思います。
また同時に、状況は待ったなし、というところでもあるので、対話しながら解決策を仕掛け、また対話する、という営みを、個人的にはやっていきたいと思っております。
近いうちにこの問題に対する僕なりのビジョンを具現化する事業と政策提言をやろうと思っています。またご意見頂けましたら幸いです。
魂の入ったコメント、ありがとうございました!
保育園を取り巻く行政に問題があるということはなんとなくわかったのですが、
0歳じ一人当たりの補助金が月50万円と言うのは本当ですか?
今まさに予算審議の中で提示されている資料を見ても0歳児の年額保育単価が190万円とあります。
これらから考えても月50万円の補助金はおかしいと思うのでがいかがでしょう
公立保育園で一人当たり毎月50万円の税金が使われているとは・・・。
一方で、少し安心(?)したことも。
いつも、保育士さんの献身的な仕事ぶりには頭が下がる思いで、その労力に見合うだけの給料が支払われているといいなと願っていたのですが、どうやら中小企業のサラリーマンとは比較にならないほどの高給取りのようで、心配無用でしたね。
ただ、それが税金によるところが大きいことは手放しで喜べないので、なんだか複雑な気持ちです。
この事実を知るまで、恥ずかしながら私は保育園との関係を、あくまで一対一の閉じた関係と捉えていました。
でも、そうではないのですね。うまく表現できませんが、私たちは、大きな社会の枠の中で、支えたり、支えられたりしながら生活しているのですね。
確かに、先のイノシシさんがおっしゃるとおり、『みんなの税金を使って働かせてもらってる』というのは一つの事実かもしれません。しかし、働いて得たお金から支払われる税金が、今度は自分以外の子供の保育の助けになると思うなら、それもまた立派な社会貢献だと思うのです。
税金が正しく使われることはもちろん望ましいことで、それが最善と思います。
しかし、それがすぐに実現できないとしても、私たち親は、お金を稼いで税金を払うことにもっと自信と誇りをもって良いと思います。
コメントを読んでちょっと気になったもので。
保育士さんの給料は決して高額ではありません。
政府の資料でも平均20万円弱と出ていますし、私の家内も昔、保育士をしていましたが、同じ年の人よりも給料が安いと嘆いていましたから。
あのようね記事がでて多くの人が誤った認識を持つことを危惧します。
マスコミの力は恐ろしいものです。
コイデさんのおっしゃる通り、「すべての」保育士の人件費は高くないんですね。高いのは「公立認可保育園」だけです。ここが問題です。僕は保育士全体が現状以上の給与をもらえる職種であるべきだと思っています。現在では、男性保育士は寿退社をします。
そう言ったわけで、まず「競争が公正でない」ことと、「保育に投資する国家予算が偏っている」ことが問題です。
また、ダイスケさんのおっしゃる通り、イノシシさんのように頑張って働く方々が、社会に支えられながらも輝いていくことは素晴らしいことだと思いますし、そのための税金だ、と僕は思います。
>コイデさん
0歳児保育の件ですが、僕は鈴木亘先生ではないので内訳までは知りませんが、おそらく総額計算しているのだと思います。つまり「血税投入額/年齢ごとの園児数」をやっているだと思います。事業仕分けに出てくるのは、認可保育園に出される補助金であり、公立保育園の場合は、その補助金を上回って自治体から公務員と同じ人件費として出されるわけです。つまり、国から血税が出され、自治体から税金を出され、という構造になるので、自ずとこども一人当たりの税金投入額は上がります。
とはいえ、僕は税金投入自体はまったくもって妥当だと思っておりまして、要は「なぜ公立の認可だけなのか?」
「なぜ新規参入を締め出すのか?」「なぜ認可などの許認可を厚労省が握り続けるのか」「なぜ多様な保育施設の登場が許されていないのか」など、硬直的かつ非生産的な業界構造に問題がある、という風に思うのです。
目指すべきは、親が安心して預けられ、職員はやりがいと共に尊厳のある暮らしができる給料を受け取れ、こどもが良い思い出でいっぱいの日々を送れ、それでいて社会の汗である税金を無駄に使わない、という姿です。
きちんと議論がかみ合うような、知識もデータも持ち合わせておらず、論理の組み立ても出来ない私です。恥を承知で、あえてコメント申し上げます。
保育士を、地方公務員として、自治体が雇用することは問題で、何らかの改革を迫るべきことなのでしょうか?
小中学校の教員は、どうでしょうか?
駒崎さんの仰る、
=「保育社会主義」と呼ばれる公立偏重保育産業を大改革すること=
は、児童福祉法第24条を真っ向から否定することにならないでしょうか?
また、以下の記述が、仮に私自身に向けられたもの、記述にある「親たち」の中に私も含まれるのだとしたら、ずいぶんバカにされたという印象を持つことを告白いたします。
=しかしこの改革は「うちのこどもの保育園を民営化するなんて絶対許さない。民営化は悪だ!」という親たちの絶叫の前では、いくら孫たちの時代の悲惨な財政状況の話をしても、理解してはもらえない。=
私の駄文を連ねるのは、一旦ここまでとさせてください。
いとうとしひろ
最近、求人サイトでフローレンスを知って、駒崎さんの本などを読ませて頂きました!!
すっかり魅了されてしまいましたよ!!
(いつか、絶対にレスキューになりたいです!)
私は、認可園で保育士を経験してきて、今年4月からは都内の認可外保育園で働いていてます。
お給料は、、一人暮らししてたらキツキツです…本当に。。
それに、代休もしっかりとれていない状況です。
でも、今までの認可園と比べられない程、子どもの事を一番に考えていて、とっても勉強になる保育をしてます!!子ども達もイキイキとしてるのです☆
私自身、認可外園のイメージが変わったのも事実です。
だから、園によって様々なんですよね、保育の質って。
でも、その分保育士の負担は大きいかもしれないです。子育てしながら保育士続けられるって、公立園くらいじゃないかなぁ。。(少なくとも私が経験してきた園ではやっていけません…)
保育業界にも働き方革命を…
コメントありがとうございます。最初に申し上げたいのですが、民営化反対は多くの自治体で行われていることで、いとうさんを想定している、等のことは全くありませんし、思いつきもしませんでした。
ご質問へのお答えは長くなるので、コメントではなくエントリーで行いますね。取り急ぎ。
コメントありがとうございます!ぜひぜひレスキュー隊員にお申し込み下さい!(^^
さて、おっしゃる通り、認可外も良い園はいっぱいあるのに、給与は低い現状があります。一方公立保育園だけ、大変給与が高い、という不均衡があります。
すみれさんのような熱意のある保育士さんが生き生きと働け、家庭も営める水準の給与を払えるような産業に、保育業界を変えていかねばならないと思います。
そのためには現状のままではだめで、いくつもの課題を解決していかなくてはなりません。
コメントありがとうございました!勇気づけられました。いつかこどもレスキュー隊員になって下さることを、心待ちにしております!
先日フローレンスに入会したばかりの者です。
駒崎さんの考え方にはいろいろ興味を持つ点が多く、昔のエントリも読ませていただきましたが、
一番興味を持ったのがこのエントリでした。
私は、2児を認証保育所+幼稚園の幼保一元園に通わせていまして、今のところ非常に満足しています(保育料がちょっと高いのが難点ですが…)。
そういうわけで、もっと保育サービスの多様化を図るべく、こういう民間の保育施設が増えてほしいな〜と常々思っておりました。
また、世間一般の「認可保育園の保育は質が高く、認証を含めた無認可はそれに劣る」というような意見に違和感を覚えていました。
私としては、ハードは確かに認可のほうが整っている印象を受けますが、ソフトは明らかに認証のほうが整っているように感じられたからです。
このダイヤモンドの記事と(主人が買ってきてくれました。ちなみに主人はtwitterで駒崎さんにフォローしてます)、鈴木さんのブログ&日経ビジネスの記事を読んで、…なんか腑に落ちた、というか?目からウロコというか?
ともかく「ハッ」としました。
つらつらと書き連ねてしまいましたが、保育産業改革、応援しています!
弊社ご入会+コメント誠にありがとうございました。
仰る通り「認可=質が高い、無認可=劣悪」、「公立=最高、私立=それ以下」というレッテルは虚妄であり、補助金のアンバランスさの代表事例かと思います。
親御さんの中でもこの問題に関する理解がじわじわと浸透してくれれば、いざ保育業界改革になった時に、「劣悪な民間事業者に任せるな」という声一色にならずに済むので、ドレミさんのように気づいて頂けるのは本当に助かります。
保育産業改革については、第一歩を来月4月に行います。50年後のこどもと親のため、これからも頑張ってまいりますので、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
保育業界の実態を知る者として、私も常日頃、「認可=質が高い、無認可=劣悪」、「公立=最高、私立=それ以下」というのは、政治的に作られたレッテルだと思っていました。
自民党旧田中派の影響力大の日保協を含む保育三団体による認可園でないと質が保てないという論理と、自治労の影響力大の公立園の正規職員による公立でないと質が保てないという論理。
これは、充分に政治的です。
無認可でも臨時職員でも素晴らしい保育士は、いくらでもいますし、無認可だから、とか臨時職員だからと言って、質が悪い保育をしてるなんてことは全然ないのは、現場をきちんと見てればわかること。
だって彼ら、彼女らは保育の仕事が好きで、この仕事に入ってきて、プライドを持って仕事をしているんですから。
腰かけの気持ちで仕事をしている保育士がいないかと言えば、それは認可だからとか無認可だからとかではなく、民間企業と同じく、一定割合は、そのような人がいる訳で。
確かに研修を受ける機会としては、認可園の方が時間がとれるかもしれませんが、保育園の場合は、幼稚園と違って降園後に先生同士が集まってって時間も取れないし、午睡の時間は、一人ひとりの子どもの連絡帳に書き込む時間で時間も取れないし、早晩の人も遅番の人もいるので皆で集まれないし、なかなか打ち合わせの時間をとるのも難しいですよね。(夜遅くから残った人たちでミーティングというのも無いでは無いですが…。これを勤務時間に入れると、勤務時間で監査に引っかかっちゃう!)
外部の研修会に参加するのも民間の保育所だと一人平均すると年に1回とか2回とかのレベルじゃないかと思います。
悪い意味で、認可園でもそれ程、認可外と差がつくほどの研修が出来てるかというと疑問です。
現に少子化対策特別部会でも、保育士養成課程検討会でも保育士の質の向上はテーマになってますものね。
0歳児の保育単価の平均額の15万円、または10万程度を保育バウチャーとして、0歳児のご家庭にあまねく配布して、保育サービスを選択出来るようにした方が良いのではないかと思ってます、個人的に。
乳児が多い園は、潤ってるので、見ていて無駄が多いですよ、全体的に。
現場からのご意見、ありがとうございます。仰る通り、認可と無認可の区分けは多分に政治的です。
僕は現場で働く保育士さん達が、きちんと生活でき、更にはやりがいを持って楽しく働ける業界であってほしいと思います。
そのためには改革が必要です。
もっと自由で創意工夫を許す保育業界を創っていかねばなりません。
また、現場からのご意見教えて下さいね。