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自分の仕事は、自分でつくる

多くの仕事がなくなる10年後を生き抜くためのヒント

クラウドソーシングに未来はあるのか?

クラウドソーシングについて、いろいろと議論が交わされているようです。

 

「80万人が登録しているのに、月収20万超えがわずか111人って…。クラウドソーシングはダメだ!」
「個人的な事情があって、スキルはあるのに1円も稼げなかった人が、5万円稼げるようになったからいいじゃないか!」
「いやいや、数十万円もらえるような仕事を、5万円でやらされるのはおかしい。それは搾取だ!」

 

関連記事を細かくチェックしているわけではないのですが、そんな感じでしょうか。他にもいろいろな意見が飛び交っていると思いますが、考え方や視点が違えば、行き着く結論が違うのは当然です。誰が正解で、誰が間違いかを議論しても、正直あまり意味がないかな、と。満足している発注者もいれば、不満を募らせている発注者もいますし、「ありがたい!」という人もいれば、「ふざけるな!」という人も必ずいますから。そう、正解はない。

 

さて、ここからは個人的な意見です。
今週、新規事業を立ち上げるようとしている企業の方から「クラウドソーシングって、この先どうなんですかね? 未来はあるんですかね?」と聞かれたのですが、私はこう答えました。
「今のところは、厳しいと思っています」と。

 

クラウドソーシングを運営している企業の方とも話をしますし、実際に利用している企業(クライアント)も知っています。もちろん、それで収入を得ているクリエイターも。その人たちと接していて思うのは、反論も多々ありそうですが、それでもあえて書かせていただくと…。

 

クラウドソーシングでは、依頼者も受注者も、仕事に対して本気になっている人が“とても”少ない。

 

「本気になっている人がいない」とは言いません。でも、私の知っている限りの話で言わせていただくと、非常に少ない。
依頼者も「まあ、それなりに仕上がってくれば…」という感じで、受注者も「ま、ほどほどにやって、それなりに貰えたら…」と、そんな感じだったりします。

 

確かに必要最低限のニーズは満たされていて、ビジネスとしては成立しています。
でも、未来につながるかと聞かれれば、依頼者も受注者も本気になってこそ、その仕事は未来につながっていくと個人的には考えています。誰も本気になっていない仕事は結局、誰の未来もよくしてくれない。だからクラウドソーシングには、あまり未来を感じられません。あくまでも、今のところは…です。

 

クラウドソーシングに未来があるとすれば、本気になれる依頼者と受注者が集まるコンセプトをつくることかな、と。たとえば、「とにかく世に出ていくために、実績をつくりたい!」という人に対して、「今は少額のギャラしか払えないけど、この目標を達成したら、あなたにこれだけのお礼を払います。世に出ていくためのお手伝いをします。だから、応援して! 力を貸して!」と正直に言えるコミュニティになれば、もっとクラウドソーシングは面白く、もっと世の中のためになるはず。クラウドソーシングは地方の未来にも貢献できる可能性を秘めていますので、これからも期待したいと思います。

 

私は私でクラウドソーシングとは別に、そんなコミュニティをつくっていきたいと企んでいます。


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