前回記事で「方言がきついお客様は結局どこが悪かったのか。」そんなコメントがいくつかありました。そのお客様は「体調をいつも良い状態に保つ」ために鍼灸治療を受けてくださっております。
確かに鍼灸治療って腰痛とか肩こり、めまいなどの不調があるから治療を受ける。というイメージがあります。
でもでも、体の調子が良いときだって鍼灸受けてみましょうよ。
マッサージなら体調不良じゃなくても受けるでしょ?そんな感じで鍼灸もどうぞ。
針刺されたりお灸据えられたリという施術はお客様にとって少し敷居が高いかもしれません。
そんなあなたに「刺さない針」というものだって用意してあります。
病気じゃなくても病名をつけられる。そう東洋医学ならね
コマーシャルでよく耳にするのが「未病(みびょう)」
例えば冷えとか疲れ、だるさなど、病院で診断のつかない体調不良や、放置しておいても問題なさそうな不調を未病と呼び、これこそが東洋医学の得意分野です。
また、漢方薬では薬を「上薬、中薬、下薬」に分けています。
- 上薬:薬膳料理のような日常的に食べても問題のない食べ物や健康食品など
- 中薬:上薬と下薬の間
- 下薬:副作用もきついが効果も大きい。病院で処方される薬、抗生物質など
鍼灸治療を下薬のような「病気治療」として考えるのではなく上薬と同じ「健康増進」と考えると、何でもないときでも治療を受けるのだって理にかなっているでしょう?
体が悪くないのに呼ばれるのも嬉しい
「どこも悪くないけど鍼灸してほしい」と言われて、お体のメンテナンスに呼ばれるのも嬉しいのです。そういうときは全体的に体をほぐす優しい針もできますし、ときには美容針もいたします。
そして私自身、鍼灸治療を治療のためだけでなく遊び道具として捉えてるところもあり
ブログやフェイスブックにネタ記事書きたいから呼んでみようかな
という使い方も全然OK。写真撮影はもちろん、事前に連絡いただければ自撮り棒もお持ちいたします。
とはいえ、鍼灸師の誰もが遊び心を持っているわけではなく、治療家の性格にもよりますけどね。「治療じゃないなら呼ぶな」みたいな堅い人もいるので、こればかりは運に左右されますが、ぜひ鍼灸を楽しんでいただきたいと思います。