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 政府は、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響で一部区間(計68・6キロ)が不通になっているJR常磐線について、2020年春までに全線開通をめざす方針を決めた。一方、一部区間がバス高速輸送(BRT)で仮復旧したJR気仙沼線は鉄道復旧を断念し、将来もBRTを続けることを沿線自治体が受け入れる方針だ。寸断された被災地の鉄路の方向性が固まった。

 常磐線について、5日、現地を視察した安倍晋三首相は報道陣に「全線開通の時期を早急に示すよう国土交通相に指示した」と述べた。10日に開かれる政府の復興推進会議で、開通目標を正式に決める見通しだ。

 常磐線は現在、竜田(福島県楢葉町)―原ノ町(同南相馬市)間(46・0キロ)、相馬(同相馬市)―浜吉田(宮城県亘理町)間(22・6キロ)が不通。このうち、富岡(福島県富岡町)―浪江(同浪江町)間の約21キロは福島第一原発に近く、大部分が放射線量が高い「帰還困難区域」になっている。大がかりな除染が必要で、再開時期が決まっていなかった。