目次
- あの名作から新作までkindleで読める
- 世界的に有名な作家を気軽にkindleで
- ランキングポリシー
- ランキング
あの名作から新作までKindleで読める
kindle頑張ってます。よしもとばななの『キッチン』も、つい最近出た新作も読めるんです。
純文学系の作家も少しずつKindleで出してきているなーと。特に前衛的な作家が出しているイメージ。『ニッポニア・ニッポン』『インディビジュアル・プロジェクション』の阿部和重とか、『旅のラゴス』『時をかける少女』筒井康隆とか。よしもとばななも読めるようになっていて素敵です。
よしもとばななって本だけ読んでるとスピリチュアルでのほほんとしているような気がすることもありますが、結構尖ってます。若いころとかは雑誌で嫌いな作家とか社会に対する不満とかばんばんぶつけてましたし、女は男の所有物じゃない、的な考えから結婚はせずに事実婚で息子を育てる、とか、なかなかファンキーな人なんです。
世界的に有名な作家を手軽に読もう
今世界的に活躍している作家といえば、『1Q84』『海辺のカフカ』の村上春樹と、よしもとばななではないでしょうか。
よしもとばななは英語圏のアメリカ、イギリス、オーストラリアなどはもちろん、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、ベトナムなどにも翻訳され、世界的に読まれています。
そんな二人に共通しているのは、ファンと同じくらいアンチも多いこと。笑 私はふたりとも好きな作家ですが、アンチの方の意見に頷ける部分も多々ありますよね。村上春樹の物まねとかめっちゃおもしろいし。
アンチよしもとばなな派の方の中には、1作しか読まずに、それ以降は読まず嫌い、という方が多いのではないかと思いますが、私は2作目以降相当ハマったので、是非この気に世界的に読まれている作家にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ランキングポリシー
- 独自のオススメランキング
- 全作は読めていませんすみません
- なるべく時代に偏りがないようにした
*画像をクリックするとamazonに飛べます。
それでは早速ランキングどうぞ
ランキング
10位 ハゴロモ
失恋の痛みと、都会の疲れをいやすべく、ふるさとに舞い戻ったほたる。大きな川の流れるその町で、これまでに失ったもの、忘れていた大切な何かを、彼女は取り戻せるだろうか…。
赤いダウンジャケットの青年との出会い。冷えた手をあたためた小さな手袋。人と人との不思議な縁にみちびかれ、次第によみがえる記憶―。ほっこりと、ふわりと言葉にくるまれる魔法のような物語。
女性のみなさん 美しく涙を流したいときはよしもとばななを読みましょう。
内側から美しくなるような物語です。
9位 デッドエンドの思い出
つらくて、どれほど切なくても、幸せはふいに訪れる。かけがえのない祝福の瞬間を鮮やかに描き、心の中の宝物を蘇らせてくれる珠玉の短篇集。
このランキング唯一の短編集です。
読み進める一瞬一瞬が思い出として刻まれるような心に残る短編が詰まっています、センチメンタルな時に読むと驚くほど心に響きます。
8位 哀しい予感
幸せな四人家族の長女として、何不自由なく育った弥生。ただ一つ欠けているのは、幼い頃の記憶。心の奥底に光る「真実」に導かれるようにして、おばのゆきのの家にやってきた。弥生には、なぜか昔からおばの気持ちがわかるのだった。そこで見つけた、泣きたいほどなつかしく、胸にせまる想い出の数々。十九歳の弥生の初夏の物語が始まった―。
よしもとばななの話には第六感の強いキャラクターが常に出てきます。彼女の論理の中に、スピリチュアルなものは根づいています。論理の 中に含まれるものです。
物語というものも、あるいはそういうものなのかもしれません。言葉では伝えられないものを、『お話』という形で伝える。彼女の生み出したキャラクターと、物語の持つ効能は、ぴたりと重なり合っているように思います。
7位 ハチ公の最後の恋人
霊能者の祖母が遺した予言通りに、インドから来た青年「ハチ」と巡り会った私は、彼の「最後の恋人」になった…。運命に導かれて出会い、別れの予感の中で過ごす二人だけの時間―求め合う魂の邂逅を描く愛の物語。
ソウルメイトの物語です。別れる予感がありながら過ごす時間、ロマンチックですよね。
別れの予感がありながら恋人と過ごす時間ってどんなイメージなんでしょうね。きっと嫌いではない、むしろ好意を持っているのに、別れてしまうんだろうという予感。真に迫る心理描写が秀逸です。
6位 どんぐり姉妹
姉の名前はどん子、妹はぐり子。突然の交通事故で、大好きだった両親の笑顔をうしなったふたりは、気むずかしいおじいちゃんの世話をしながら、手を取り合って生きてきた。そしてすべての苦しみが終わった日、ふたりが決めたのは小さな相談サイト「どんぐり姉妹」を開くこと。たわいない会話にこもる、命のかがやきを消さないように。ことばとイメージが美しく奏であう、心を温める物語。
よしもとばななが、作風の幅を広げた作品ではないでしょうか。
『生きる』ということの意味を考えさせられる、とても温かい物語です。燃えるような恋愛だとか、大切なものを失った絶望とかではなくて、命そのものの温かみが感じられる作品。
5位 アンドロメダ・ハイツ
王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―(新潮文庫) 王国(新潮文庫)
- 作者: よしもとばなな
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/02/25
- メディア: Kindle版
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薬草茶づくりの名手であるおばあちゃんと、小さな山小屋に暮らす女の子・雫石(しずくいし)。心豊な生活を営む2人だったが、雫石が18歳になったとき、ふもとでの開発が原因で、山を降りることを余儀なくされる。「いつでも人々を助けなさい。憎しみは、無差別に雫石の細胞までも傷つけてしまう」というおばあちゃんの助言を胸に、山を降りた雫石は、不思議な力をもつ占い師・楓(かえで)のもとでアシスタントとして働くことになるが…。
題名がめちゃくちゃいいですよね。『アンドロメダ・ハイツ』
憎しみは自分自身を傷つけてしまう、本当にその通りだと思います。誰かを嫌うエネルギーがあるのなら、自分を切磋琢磨すること、クリエイティブな力に変えること、に使いたいものです。
4位 キッチン
唯一の肉親であった祖母を亡くし、祖母と仲の良かった雄一とその母(実は父親)の家に同居することになったみかげ。日々の暮らしの中、何気ない二人の優しさに彼女は孤独な心を和ませていくのだが…。
日本では森田芳光監督、香港映画では、「我愛厨房/Aggie et Louie」というタイトルで日本・香港合同で映画化もされました。
カツ丼で有名なキッチン2もあるというね。始めてみた時はマンガかよ、と思いましたけど、日本文学界を変えた作品(群)ではないでしょうか。
あっさりと読めます。
3位 アルゼンチンババア
初子出産を控え、ペンネームも改名したよしもとばななの最新書き下ろし小説。それに加え、世界的アーティスト、奈良美智の描き下ろし絵画16点に撮り下ろし写真40点。全文英訳文も同時掲載の、まさに世界が待っていた日本人アーティストによるコラボレーション最新作。
超秀逸なタイトル。よしもとばばなはタイトルも含めてすごく詩的なんですよね。
自分の父親がアルゼンチンババアと付き合っている。衝撃ですよね。真の愛について語られた、壮大な作品です。宇宙的な愛を感じさせられます。
恥ずかしながら、学生時代にこの作品で奈良美智を知りました。アート、物語総合的に楽しめる作品です。
2位 TUGUMI
病弱で生意気な美少女つぐみ。彼女と姉妹のように育った海辺の小さな町に帰省した私は、まだ淡い夜の始まりに、つぐみとともにふるさとの最後のひと夏を過ごす少年に出会った――。少女から大人へと移りゆく季節の、二度とかえらないきらめきを描く、切なく透明な物語。第二回山本周五郎賞受賞作。
きらきらと眩しすぎるというか、自分の青春時代の恥ずかしさよみがえってくるというか、とにかく大人には刺激が強い作品です。
女の子が大人になる瞬間って、詩になりますよね。少年が男になるのは画になりますが。
よしもとばなな以上に1人称視点の語りが上手い女性作家を読んだことがありません。(1人称小説が良すぎて、3人称のものはちょっと苦手なくらいです)広義の青春小説だと思います。ポールオースター『ムーンパレス』、サリンジャー『キャッチャーインザライ』、夏目漱石『坊っちゃん』あたりが好きな人はぜひ読んでみてください。
1位 鳥たち
それぞれの母親を自殺によって相次いで失った「まこ」と「嵯峨」。二家族が共同生活をしていたアリゾナから日本に帰国して、まこは学校へ通い、嵯峨はパンを作りながら、お互いの存在だけを支えに暮らしはじめる。ヒッピーだった母親たちと、失われた美しい暮らし。まこは、住んでいた土地のイメージや死をめぐる悪夢に夜ごとさいなまれる。しかし、日常生活やさまざまな人との対話を通じて、ふたりはゆっくりゆっくり、死と孤独の淵から抜け出す光を見つけていく――。
青葉市子『いきのこり ぼくら』の歌詞 が冒頭で引用されています。これがまたすごくて。
ボストンバッグには 3日分の服と あの子の写真 今頃どこかで 泣いてるかもね それとも 笑ってるかもね 新しい亡骸を 峡谷へ落とす 鳥たちがすかさず啄んで 空高く 運んでく 毎日の風景 ずっとつづくね 慣れなきゃ、いきのこり ぼくら
『いきのこり ぼくら/青葉市子』
青葉市子はクラシックギターを片手に幻想的な歌声と超絶技巧の掛け合わせで大注目の女性アーティストです。坂本隆一や細野晴臣、小山田圭吾、U-zhaanら、層々たるメンバーともセッションしたりして。おっさん(おじいちゃん)の中に若い女の子が演奏してうたっている姿はすごく素敵です。青葉市子、最高ですよ。
物語自体も冒頭のイメージを残したまま、死の孤独を知る恋人が立ち上がっていく、そんな再生の物語です。
ランク外
どれも最高なのでタイトルだけ出しておきます。
- うたかた/サンクチュアリ
- 白河夜船
- N・P
- とかげ
- アムリタ
- マリカの永い夜・バリ夢日記
- SLY
- ハネムーン
- ハードボイルド/ハードラック
- オカルト
- ラブ
- デス
- ライフ
- 体は全部知っている
- 不倫と南米 世界の旅3
- ひな菊の人生
- 虹
- ハゴロモ
- ムーンライト・シャドウ
- High and dry (はつ恋)
- 海のふた
- 王国 その2 痛み、失われたものの影、そして魔法
- 王国 その3 ひみつの花園
- みずうみ
- イルカ
- ひとかげ
- チエちゃんと私
- まぼろしハワイ
- サウスポイント
- 彼女について
- もしもし下北沢
- アナザー・ワールド 王国 その4
- ジュージュー
- スウィート・ヒアアフター
- さきちゃんたちの夜
- スナックちどり
- 僕たち、恋愛しようか?
- 花のベッドでひるねして
- サーカスナイト
- ふなふな船橋
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