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航空機などに使われる炭素繊維 リサイクル技術開発へ3月5日 15時58分
航空機の機体などに使われている炭素繊維について、リサイクルの技術を確立し、利用の拡大を図ろうとメーカーと商社が共同で開発に乗り出すことになりました。
鉄の4分の1の軽さで10倍の強度があるとされる炭素繊維は、航空機の機体などに使われ、今後、自動車などでの利用が見込まれていますが、リサイクルの技術が確立されていないことが普及の課題になっています。
このため、大手繊維・化学メーカー、東レと大手商社の豊田通商は、NEDO=新エネルギー・産業技術総合開発機構の助成を受けて、炭素繊維のリサイクル技術を共同で開発することになりました。ことし中に、愛知県内に実証プラントを設けたうえで、自動車部品などに使う炭素繊維の複合材から樹脂を分離し、炭素繊維だけを取り出す技術を確立するとともに、どのような部品に再利用できるかを検証し、早期の実用化を目指すとしています。
東レなどでは炭素繊維がリサイクルできるようになれば、燃費の改善につながる軽量化のニーズが高い自動車での利用拡大に弾みがつくとしています。
一方、大手鉄鋼メーカーも多くの需要が見込める自動車での利用拡大を目指し通常の鉄より強く、加工しやすい「超ハイテン」と呼ばれる特殊な鋼材の生産を強化していて、素材メーカー間の競争が激しくなっています。
このため、大手繊維・化学メーカー、東レと大手商社の豊田通商は、NEDO=新エネルギー・産業技術総合開発機構の助成を受けて、炭素繊維のリサイクル技術を共同で開発することになりました。ことし中に、愛知県内に実証プラントを設けたうえで、自動車部品などに使う炭素繊維の複合材から樹脂を分離し、炭素繊維だけを取り出す技術を確立するとともに、どのような部品に再利用できるかを検証し、早期の実用化を目指すとしています。
東レなどでは炭素繊維がリサイクルできるようになれば、燃費の改善につながる軽量化のニーズが高い自動車での利用拡大に弾みがつくとしています。
一方、大手鉄鋼メーカーも多くの需要が見込める自動車での利用拡大を目指し通常の鉄より強く、加工しやすい「超ハイテン」と呼ばれる特殊な鋼材の生産を強化していて、素材メーカー間の競争が激しくなっています。