◇世界選手権シリーズ キャデラック選手権<第1日>
▽3日、米フロリダ州ドラル、トランプナショナル・ドラル(7543ヤード、パー72)▽晴れのち曇り、気温27度、中風▽賞金950万ドル、優勝162万ドル▽66選手
【ドラル(米フロリダ州)テッド・ムース】松山英樹(24)=レクサス=は1イーグル、3バーディー、3ボギーの70で回り、首位と4打差の11位につけた。宮里優作(35)は76で56位と出遅れた。66をマークしたスコット・ピアシー(米国)とマーカス・フレーザー(オーストラリア)が首位に並び、1打差の3位にフィル・ミケルソン(米国)がつけた。米、欧州両ツアーに組み込まれた大会は4日間、予選落ちなしで争われる。
松山は出だしの10番パー5で、3打目をグリーン奥のラフにこぼしてボギー発進。股関節痛からの復帰戦とあって「また痛くなったらどうしようかな」と不安を抱える中、いきなりつまずいた。だが漂い始めた暗雲を、力ずくで一掃した。
12番パー5。フェアウエー左から残り250ヤードの2打目を、5番ウッドでピン左上3メートルに寄せてイーグルを奪うと、「(不安が消え)いい感じで打てるようになった」。14番で再びボギーをたたきながら、直後の15、16番でともに2メートルを沈めて連続バーディー。後半の1番パー5では3メートルをねじ込み、好調のパットで上昇気流に乗った。
終盤こそスコアを伸ばせなかったが、万全とはいえない中で上々の出来。故障の影響で思うような準備はできず、理想とするスイング、プレーとは遠くても「求めているところが今はそんなに高くないので、満足はいっている」と納得する。「(結果だけを)あまり追い求めないでやっていけたらいいなと思う」と気負わぬ姿勢を強調した。
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