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2012年06月15日

トレンドラインブレイク その3

シリーズ3回目です。

トレンドラインがロウソクの高値・安値にそって引くものなら、そのラインは支持線・抵抗線の機能を持ちます。ですから、それまでそのラインに沿って動いていた相場の動きに変化が現れたなら注意が必要です。ライン抜けについては既に書きましたが、ラインを結構抜けてもトレンドがまた始まるパターンも存在します。究極的には損切りという形で対処しますが、トレンドラインブレイクの手法はここが弱い所です。目安の直近の高値・安値が近ければ良いのですが、遠い場合にはリスクも高くなります。

更なる曖昧な点

ラインを抜けるという動きは、「トレンドラインを崩すような乱れた動き」として見れば良く、「トレンドライン割り=トレンドの終わりの可能性」という解釈は基本的に正しいです。ところが、トレンドラインを支持線・抵抗線と考えてライン抜けを目安にその動きについていくという順張りの視点に弱点があります。通常の順張りトレードでは、既にトレンドの動きがある状態からそのモメンタムに乗ろうという波乗りトレード法ですが、トレンドラインを割っただけではその箇所に価格のモメンタムがあるかどうかは分かりません。ですからトレンドラインブレイクはレンジ場からの、或いはスクイーズからのブレイクアウトとは全く異なるものです。決定的な違いはモメンタムが弱いところです。

どれほど抜ければ良い?

ヒゲは参考にならなくて、ロウソクの実体抜けを目安にと書きました。私の感覚では、後2本くらい抜けるのを待っても良いと思います。トレンドラインをロウソクの実体で割ったのにも関わらず、またトレンドラインの方向へ動いた場合もあります。ですから、1本のロウソクだけで判断せず、2本目や3本目まで待ちます。パターンを幾つか紹介します。

パターン1.抜けてトレンド続行、次のロウソク(2本)でも少し抜けて再びトレンド続行

このような場合は、トレンドラインの修正が必要かもしれませんが、5~6回もリズムを崩すような動きは明らかにトレンドラインの機能が終わりに近いことを意味します。トレンドラインを抜けた箇所は全てリトレースメントですが、直近のリトレースメントを割った所から方向が転換するパターンも多いです。*レンジ場で引ける水平線のラインに比べて、トレンドラインは数回ライン抜けがあったりします。これはモメンタムが入らないケースが比較的多いからです。逆に言えば、レンジ場、スクイーズの状況では数回もライン抜けする事は殆ど無く、「抜ければブレイクアウト」のケースが多いです。



大きな陽線が続いていますが長い上ヒゲも連続出ています。その後の陰線3つは高値も安値も下がってきているので、ヒゲを最高値候補とします。トレンドラインも最高値を試したところから引くのが効果的ですが、これは過去記事を参考にしてください。



最初のリトレースメントらしき箇所を拾ってラインを引きます。



ライン抜けが始まりましたが、陰線も絡んでいるので微妙な状況です。先ほどのリトレースメントの高値と同じレベルまで戻ったのでトレンドラインの修正が必要になります。



修正したトレンドラインです。赤丸印はヒゲによるライン抜けを示しています。これ程小さなヒゲなら許容範囲と考えて修正の必要はないのですが、あえてもう一度トレンドラインを引き直してみます。



ラインを更に引き直しても、小さなライン抜けのロウソクが数本ありました。仮に最初のラインを引き直さなかったらライン抜けのロウソクの数は増えたはずですからそうなるとトレンドの終わりを予感させる動きを読むのが難しくなってしまいます。これは丸印中の動きだけを注意して見れば分かりますが、下落トレンドという動きではなくなっているからです。

次回に続きます。^^
  
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Posted by PipDealer at 18:35Comments(0)攻略ヒント

2012年06月14日

トレンドラインブレイク その2

前回の記事の続きです。

ライン抜け


支持線・抵抗線の機能は反発という形でチャート上で確認できます。そして、その機能はライン抜けという形が出た時点で危ういものとなります。ちょっと抜けただけですぐその機能を失うことはありませんが、少なくともそろそろ機能を失うかもというサインになります。これは水平線のラインも同様ですが、トレンドラインの場合は数回ちょっと抜けてもまだOKという事もありますので、やや信頼性が欠けます。但し、トレンドラインが支持線・抵抗線の機能を失いつつあるサインとしての「ライン抜け」は見逃せません。ちなみにこのサインは移動平均線のクロスのエントリー候補と非常に似ていますが、それは次の記事で解説します。



ラインを抜けているヒゲのロウソクが幾つかありますが、こういった例はライン抜けの参考にならないと考えて下さい。ライン抜けのサインとして大事なのが、「ロウソクの実体抜け」です。ヒゲは参考にならないと考えてOKです。ヒゲの場合はむしろ「許容範囲で反発」と解釈するのが正解と考えて下さい。更に、1本のロウソクだけで判断するのは概ねリスクが高いと考えてください。ですから画像中の最初のライン抜けしたロウソクは実体で抜けましたが、もう少し様子見が良いのです。その次のロウソクも同様に完全にラインを抜けていて、その安値もラインより明らかに上に位置しています。

手堅くやるなら様子見ですが、他の分析を加えて手堅くするという発想から、他の良い条件が重なれば例え最初のロウソクの実体抜け1本でもエントリーできる場合があるということもあります。それではここにプライスアクショントレードの視点を加えてみましょう。白丸印から急上昇して一時はトレンドラインを割りました。このような急激に大きく反発している箇所がトレンド中に現れたら注意が必要です。これほど反発して逆走したら、たとえ再び下落トレンドになりそうな動きがあったとしても、すぐ最安値更新にはなりにくい場合が多いです。その根拠は連続して急上昇した陽線にあります。トレンドラインまで急上昇するほどの勢いなら恐らくそれ以下には下がらないのでは?と考えます。このような形を見かけたら一応最安値候補と考えて支持線を引いておいた方が良いです。

最初のトレンドラインを割ったロウソクはヒゲだけが抜けました。その後に急落して、最安値候補にかなり近いレベルまで行きました。その後は連続の陽線が続いていますね。そのうちの2番目の陽線がラインを完全に抜けた最初のロウソクです。この辺りまでの流れを見るとこうなります。

下落トレンド → トレンドラインを割る程(ヒゲ)に急上昇 →

最安値をつけた可能性 → トレンドラインから再び下落 →

先の最安値候補に急接近 → 再上昇でトレンドラインを割る(実体) → 

先の下落は最安値を試す動きか → 下落トレンドの終わりの可能性


これらの予測を元に、これ以下はしばらく下がらないと考えれば、そろそろロングのポジションを準備できます。注意したいのはロングを意識し始めるということであって、必ずしもロングポジションを取りに行くではありません。あくまでも目安です。しかもトレンドラインブレイクではエントリーの基準となるルールなどが色々あって人それぞれです。更に、下落トレンドの終わり=上昇トレンドの始まりでは必ずしもありません。何故ならトレンドの終わり=レンジ場というパターンもあるからです。このブログでも何度か書いたとおりに、一旦レンジ場に入れば休憩という感じで、その後はどうなるか分からないと考えた方が良いです。横ばいレンジ場になるなら上・下どちらの方向にでもブレイクアウトになるからです。

ちなみに私の場合は逆張りが好きなので、条件が良さそうならリスクをとってロングを取りに行くこともあります。確率低めの逆張りですが、損切りの目安があって期待値が大きいのが特徴なので積極的に攻めて行きます。この場合、毎回使えるような明確なエントリーのルールはなく、上のようなプライスアクションの相場分析で考えるようにしています。

実は過去にもトレンドラインブレイクを主にトレードした日があります。個々のエントリーの解説は省略しましたが、この時は割りと素直に「ライン抜けでエントリー」をしたものもあります。過去記事参照 : テクニカル分析なしで200pips超え

次回に続きます。^^
  
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Posted by PipDealer at 15:15Comments(6)攻略ヒント