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2015年01月16日

歴史的急変動スイスフラン

FXの歴史的記録は多くのトレーダーだけでなくブローカーにも影響を与えています。アルパリの破綻は世界中のトレーダーに多大な影響を与えています。私もそろそろアルパリの口座を開こうと考えていたので非常に残念に思っています。その他の多くのブローカーでもスイスフランの取引停止になっていますし、マイナーな通貨とはいえ相場への影響、特にユーロへの影響は大きいようです。



ユーロ・スイスフランのチャートです。物凄い下落ですが・・・これは日足チャートです。もう一度いいます。日足チャートです。

ちなみにこの日だけで億を稼いだ人もいるようです。僅か数分での超下落でした。


ファンダメンタルズの背景

昨日のこの出来事は既に「スイスフランショック」という名前になってファイナンスニュースのトップを飾っています。2011年9月以降、外国為替市場で無制限にスイスフランを売り、ユーロを買ってフラン高を防いできたスイスですが、このいわゆる「無制限介入」を撤廃し、同時にスイスフランを保有する金融機関から徴収する手数料を引き上げて基準政策金利をマイナス0.25%からマイナス0.75%にすると突然発表したのが原因となっています。

ジョルダン総裁は会見で、決定は「パニック的な反応」ではなかったとし、持続不可能だったため上限を撤廃したと説明していますが、何故いきなりそのような決断を下したのか、現在あらゆる憶測が飛び交っています。そして、当然ながらヘッジファンドや投機筋は多額の損失が出ているようです。

この影響は各相場に今後も続くと考えた方がよく、特にユーロは売りが続く事が予測できます。国債買い入れを含めた量的緩和(QE)の決定やギリシャの選挙の結果などでは大きく動く可能性があります。何かと不安な材料があるユーロです。

来週はドル・円でのトレードをメインにした方が良いかもしれません。

問題としては小さいのですが、個人的に未だにショックなのがアルパリの破綻です・・・。こういう事もあるんですね。

  
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Posted by PipDealer at 21:46Comments(8)その他

2015年01月14日

初心者のプライスアクション分析 その3

さて、シリーズ3回目は支持線・抵抗線です。これはプライスアクション分析の代名詞ともなっている分析方法です。トレンドラインも同様ですが、支持線・抵抗線は過去に反発した箇所に注目して、その箇所で再び反発するだろうという予測します。支持線・抵抗線のレベルはそのままエントリー候補としても考えられるケースも多々あります。ラインだけでも相場を分析するのに役に立ちますが、エントリーの候補として引く場合は慎重にするべきです。




画像をクリックして拡大して見て下さい。2,3日前のユーロ・ドル15分足チャートからです。10日の午後から13日午前までです。

まずはAの高値が揃っている箇所から。丸印でも囲んであります。抜けて大きく展開した後、Bの所まで戻って来て反発。Bは抵抗線が支持線に変わった転換ポイントになっています。プライスアクションのパターンの一つです。いつでもこうなるとは限らないものの、レンジ場ブレイクなどやネックラインでそうなるケースが多々あります。Cが天井でDまで戻りEで2回天井につきました。ダブルトップです。Dのネックラインを抜ければ大きな展開。これも典型的です。

大きな下落が続いてようやくGでストップそしてHまで戻りました。このGの箇所に一応ラインを引いていますが、ここはGからHまでの反発距離を考えると、Gでもう一度反発してもおかしくないと考えられます。ところが、全体の下落を考えれば、GからHの動きはリトレースメントの可能性もあります。つまり、GからHに戻ったからといってもGが底ではない可能性があります。もしGが底なら再びGに戻ればロングすれば良いのですが、このケースではそうではありませんでした。

Hまで戻ったのですが、更に下落は続きます。この時の傾斜の形に注意深く意識していればThree Sistersを捉えて戻り売りできます。小さい動きですのでスルーでも構いません。同様にThree Brothersも後に出ていますが、ここも相当注意深く見ていないと逃してしまいます。この2つはそれ程重要ではありません。

IはHと同じレベルです。そしてJまで下落。Jでは数回反発しているので丸印で囲んであります。JそしてKまで伸びたのにその全部が戻って来ました。このプライスアクションのパターンはSam Seiden氏によるものです。LはKと同じレベルでの反発。その箇所ではもう一度反発しています。NはFでの反発が原因となっています。Mはこの箇所で次に反発するかを待ちます。或いは、抜けると大きな展開を期待しますので、要注意の箇所です。


画像中のプライスアクションはあまりにも出来すぎています。このような日もあるのですが、小さく反発してだらだら動く時などは反発ポイントが明確でない為に何所で反発するか予測が難しいです。とは言え、過去記事からも分かるように、プライスアクション分析だけでこのように相場を読む事は可能であって、決して偶然ではありません。そして相場分析が難しい日もあります。ちょうどトレンドになる日とレンジ場になる日があるように、相場というのは常に変化しています。これが理由で柔軟に考える必要があり、一定したパラメーターによるインジケーターの分析は当たり外れが大きいのです。

水平線の引き方ですが、基本的に大きな山や谷に引きます。大きさで言えば、画像中のGからHまでの距離くらいの山や谷でも注目すべきです。私の感覚ですが、15分足チャートでの山と谷はそれくらいの大きさにも注目すべきです。それより小さく反発している箇所はスルーした方が安全と言えます。ロウソクだけを見るよりも、山と谷のVの形に注目するべきです。過去記事ではヒゲの長いロウソクでの反発箇所に注目すべきだと書きましたが、それは正しいとは言え、数本のロウソクよりも一連のロウソクによる山や谷の形がより重要です。これはすなわち、酒田五法のロウソク分析よりもプライスフォーメーションなどによる分析が遥かに勝っているのと同じです。酒田五法はプライスアクション分析なのですが視野があまりにも狭いです。

例えば、長いヒゲをつけた後でも高値・安値の更新などはあったりしますので、「長いヒゲ=反発」にはならない時もある事を覚えておくべきです。ヒゲの長いロウソク後に逆走し、尚且つある程度の距離まで逆走したなら、その長いヒゲの箇所は反発候補として注目すべきです。ちょうど移動平均線でクロスが出たからと即エントリーするという順張りでは早すぎるのと同じで、もう少し待ってからエントリーするMACDのセンターラインを利用するロジックと同じです。但し、同じロウソクでも1時間足チャートで見える長いヒゲのロウソクは確かに概ねその箇所がすくなくとも仮天井・仮底として定義するのは悪くありません。



支持線・抵抗線についての過去の関連記事には目を通しておく必要があると思います。ラインの引き方にもある種のコツがあります。基本的には反発が目立つ箇所で良いのですが、先程書いたように、ロウソク1本だけで判断するよりも有利な形のものがあり、小さな反発箇所は無視するくらいの方が勝率アップにつながります。初心者はやたらめったにラインを引きまくるのですが、ラインを絞るという作業も時には重要です。特にチャート上の真ん中でのライン引きは注意が必要です。反発が明らかに程よい大きさならOKなのですが、中途半端な大きさの山や谷を拾ってしまうと、そのような箇所での反発期待のエントリーが不発に終ってしまう可能性があります。チャートの中央を平均値として捉えれば、その様なレベルで反発する箇所というよりも、むしろ突き抜けていくケースが圧倒的に多いからです。

高値圏で大きく反発したレベルの抵抗線はその機能を果たす可能性が強いです。同様に、安値圏で大きく反発した支持線はそのレベルでもう一度反発する可能性が強いです。中途半端な位置にある支持線・抵抗線よりもこれらは重要なレベルです。多くの人が高値と安値に注目しますが、チャートの中央近辺のレートは気にしている人は少ないです。つまり、集団心理も働いてくるので、高値圏での抵抗線、安値圏での支持線は要注意です。とはいえ、これらのレベルは必ず反発するとも限りません。レートが一気にそのようなレベルに戻るなら反発しますが、じわじわと近づくようなケースでは反発ではなくそのまま高値・安値更新になったりします。つまり、レートの動き方で反発かどうかを判断します。現在の動きに注目してそのような支持線・抵抗線でレートがどう動くかを観察します。


  
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