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2015年02月28日
逆張りのコンセプト 反発ポイントの見極め方
久しぶりに逆張りについての記事です。目安となる支持線・抵抗線が引ければそのラインで反発する事を期待してエントリーする、この単純な発想が逆張りです。問題はどこにそのラインが潜在しているかです。主に、集団心理が働いている箇所や支持線・抵抗線の転換ポイントとなる箇所が最有力候補なのですが、それでも予測と違う結果になる事はしばしばあります。
上の時間軸チャートで見る方が反発する確率の高い支持線・抵抗線を探る事が可能です。単純に、1時間足チャートで明らかに大きく反発した箇所は5分足チャートでのものよりもずっと信頼性があります。この理由としては、小さくて細かい動きよりも大きな動きにより重要性があるからです。
例えば、上昇トレンドの時に5分足で観察していると陰線が2本連続で出たとします。これをきっかけに、もしかすると上昇トレンドもそろそろ終わりか?などと考えると、小さな動きに気を取られてしまい、大きな流れに逆らう形の視点になってしまいます。この場合、仮に上昇トレンドが天井を確定させていたなら、その逆張りの視点は正解になります。ところが、殆どのケースでそういう見方は間違っています。この2本の陰線がどの様にして連続で出たか、その大きさやその他の条件を踏まえて総合的に分析しないと分からないにしても、通常においてはこの様な動きはリトレースメント(価格の調整)の動きである可能性が高いので、あくまでもトレンド方向にポジションを取るという見方でOKなのです。
更に分かりやすく言えば、大きな流れが明確なのに1分足チャートで逆走し始めたといって、それを元に逆張りで早い段階から根こそぎ取ってやろうなどとすると、ほぼ負けてしまいます。トレンドに乗るというのが基本だとすれば、まさに逆張りはタブー的な手法です。それを踏まえた上で逆張りの優位性をもう一度おさらいします。
期待値が根拠
当然ながら、エントリーする前から何所で反発があるか、そしてそれをきっかけにトレンドが終わり逆走していくか、これらが分かれば相場分析自体必要のないものです。ところが、逆張りの為に相場を分析するというのは、ある意味矛盾した視点で相場を見ているのです。もちろん、大きく反発した箇所では素直に反発する事があり、それだけでOKな事も結構あります。そうでないケースと比較して、いかに精密に支持線・抵抗線をチャートから分析する事が時には必要なのですが、はっきり言ってしまえばその様な努力も無駄になる事もその半分はあると思います。私の意見ですが、分析して分かる箇所もそうでないケースも5割、つまり、逆張りは必ずしも相場分析によってエントリーを考えるものとは違うという事です。これは逆張りの勝率の低さとも関係していると思います。特に天井・底を狙うようなケースを含めると、その勝率は更に低くなります。
では、何故逆張りも手法の一つとして考慮すべきか?それは期待値が高いという根拠があるからです。逆張りの場合、私の意見では最低でも報酬とリスクの比率が3:1になっているというのが必須条件です。逆張りは、「ここからは大きく逆走する」という期待を込めてエントリーするわけですから、逆走の起点からのエントリーであり、それがまた損切りが小さい理由でもあります。この期待値が高いがゆえに、逆張りのスキャルピングのケースだと、時には「これくらいの損失ならとりあえずエントリーしてみるか」という気楽な感じでトライできます。*その代わり勝率が低いので、何度もトライして反発ポイントを探るようなエントリーも必要になる事もあります。
分析の視点
逆張りが成功する理由はたった一つです。その反発レベルにおいて支持線・抵抗線が機能するかどうかです。ラインを引く事とそれを元に反発を予測するのは難しくないのですが、実際に反発するかどうかが問題です。究極的にはその分析による勝率も、私の経験からすれば、15分足と1時間足での分析では、5割もあるかないかと思うほどなのですが、ある種のパターンみたいなものもあります。例えば、先程書いたように、5分足チャートでチャートの中央付近にある大きく反発した箇所よりも、1時間足チャートで大きく反発した箇所というのは、概ねその確率が高くなっています。これは、相場を見ている視点の大きさに違いがあるからです。これを元にしてもう少し細かい所を注意してみると「単にラインを引いてどうなるか待つ」というよりも、もっとロジックのある視点から見る事ができます。
例えば、既に2回反発している箇所は3回目も反発しやすいという集団心理が働きやすい箇所も、それが1時間足チャートだけでなく、日足チャートでも明確になっているなら、そのレベルはかなり高い確率で反発すると私は考えます。もちろん、ライブでその状況を見ながら判断するのは欠かせないのですが、日足チャートでも明らかに大きく反発しているのなら、そこは既に重要な箇所と考えてOKなのです。
ところが、同じ2回反発している箇所ではあっても、3回目で抜けているケースもあります。これはダブルトップブレイクと私は勝手に名前をつけていますが、このケースでのブレイクも時には予測可能なのです。レートがラインに達するというのは同じなのに、どういう違いがあるか?当然ながら違いがあります。この違いは、レートがどうやって過去の反発レベルに達するかです。そのレベルに再び戻るその具合・プロセスを分析する必要があります。
確率的には、レートが急速で戻ってきた支持線・抵抗線は反発する方が高く、じわじわと戻ってくる場合は逆に抜けて行きます。これもかなりしっかりしたロジックがあります。急な展開だとその分のレートの調整も急な戻りになるのに対して、ゆっくりと上下に動きながら注目の支持線・抵抗線に戻ってくるなら、その場合は、レートの調整を加えながら着実に動いているので、むしろブレイクが起こりやすいのです。
レートがラインに達してそれからどうなるかを見るのが大事なのではなく、どうやってレートがそこまで戻ってきたか、そのプロセスを見るのが重要です。ある意味、単にライン際でどうなるかを考えてもしょうがありません。
レンジ場での取引
逆張りが有効なのはレンジ場意外にありません。トレンドの動きに逆らう仕掛けは全てリスクが高いエントリーですから、トレンドという明確に一方向に動いていない時で、尚且つ仕掛けた箇所から逆走していくというのは、レンジ場の高値・安値が最適になります。最も安全なレンジ場からの逆張りは取引量の少ない時間帯です。ところが、その様な時間帯はあまりレートが動かないので利益が小さいものになりがちで、しかも業者によってはスプレッドが大きくなる事もあります。チャンスなのですが、デイトレード的には利幅がかなり小さいので時間をかける割には特に大きな利益になりません。スキャルピングが主なトレードとなりますが、こちらもスプレッドの広がりに注意する必要があります。
時間帯から比較的明確に分かるレンジ場というのは、横ばいになっているケースが多く、主に日本時間の午後12時から2時までになります。これ以外のレンジ場になっている状況がむしろもっと大きなチャンスなのですが、いわゆるレンジ場になる日に焦点を当てるのが賢いやり方だと私は思います。流動性が低い時間帯を狙うよりも、もっと大きな視点から見て相場がレンジ場になっている時がより大きなチャンスです。基本的には、15分足チャートや1時間足チャートでレンジ場になっている日を目安に逆張りを考えます。こういう日は、ロンドンやNY市場でも逆張りが可能です。通常は午後の取引は主にトレンドになる動きをキャッチして順張りを考えたいのですが、相場がレンジ場に入っている時には逆張りの仕掛けが有利になります。
次回は天井と底についてです。
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上の時間軸チャートで見る方が反発する確率の高い支持線・抵抗線を探る事が可能です。単純に、1時間足チャートで明らかに大きく反発した箇所は5分足チャートでのものよりもずっと信頼性があります。この理由としては、小さくて細かい動きよりも大きな動きにより重要性があるからです。
例えば、上昇トレンドの時に5分足で観察していると陰線が2本連続で出たとします。これをきっかけに、もしかすると上昇トレンドもそろそろ終わりか?などと考えると、小さな動きに気を取られてしまい、大きな流れに逆らう形の視点になってしまいます。この場合、仮に上昇トレンドが天井を確定させていたなら、その逆張りの視点は正解になります。ところが、殆どのケースでそういう見方は間違っています。この2本の陰線がどの様にして連続で出たか、その大きさやその他の条件を踏まえて総合的に分析しないと分からないにしても、通常においてはこの様な動きはリトレースメント(価格の調整)の動きである可能性が高いので、あくまでもトレンド方向にポジションを取るという見方でOKなのです。
更に分かりやすく言えば、大きな流れが明確なのに1分足チャートで逆走し始めたといって、それを元に逆張りで早い段階から根こそぎ取ってやろうなどとすると、ほぼ負けてしまいます。トレンドに乗るというのが基本だとすれば、まさに逆張りはタブー的な手法です。それを踏まえた上で逆張りの優位性をもう一度おさらいします。
期待値が根拠
当然ながら、エントリーする前から何所で反発があるか、そしてそれをきっかけにトレンドが終わり逆走していくか、これらが分かれば相場分析自体必要のないものです。ところが、逆張りの為に相場を分析するというのは、ある意味矛盾した視点で相場を見ているのです。もちろん、大きく反発した箇所では素直に反発する事があり、それだけでOKな事も結構あります。そうでないケースと比較して、いかに精密に支持線・抵抗線をチャートから分析する事が時には必要なのですが、はっきり言ってしまえばその様な努力も無駄になる事もその半分はあると思います。私の意見ですが、分析して分かる箇所もそうでないケースも5割、つまり、逆張りは必ずしも相場分析によってエントリーを考えるものとは違うという事です。これは逆張りの勝率の低さとも関係していると思います。特に天井・底を狙うようなケースを含めると、その勝率は更に低くなります。
では、何故逆張りも手法の一つとして考慮すべきか?それは期待値が高いという根拠があるからです。逆張りの場合、私の意見では最低でも報酬とリスクの比率が3:1になっているというのが必須条件です。逆張りは、「ここからは大きく逆走する」という期待を込めてエントリーするわけですから、逆走の起点からのエントリーであり、それがまた損切りが小さい理由でもあります。この期待値が高いがゆえに、逆張りのスキャルピングのケースだと、時には「これくらいの損失ならとりあえずエントリーしてみるか」という気楽な感じでトライできます。*その代わり勝率が低いので、何度もトライして反発ポイントを探るようなエントリーも必要になる事もあります。
分析の視点
逆張りが成功する理由はたった一つです。その反発レベルにおいて支持線・抵抗線が機能するかどうかです。ラインを引く事とそれを元に反発を予測するのは難しくないのですが、実際に反発するかどうかが問題です。究極的にはその分析による勝率も、私の経験からすれば、15分足と1時間足での分析では、5割もあるかないかと思うほどなのですが、ある種のパターンみたいなものもあります。例えば、先程書いたように、5分足チャートでチャートの中央付近にある大きく反発した箇所よりも、1時間足チャートで大きく反発した箇所というのは、概ねその確率が高くなっています。これは、相場を見ている視点の大きさに違いがあるからです。これを元にしてもう少し細かい所を注意してみると「単にラインを引いてどうなるか待つ」というよりも、もっとロジックのある視点から見る事ができます。
例えば、既に2回反発している箇所は3回目も反発しやすいという集団心理が働きやすい箇所も、それが1時間足チャートだけでなく、日足チャートでも明確になっているなら、そのレベルはかなり高い確率で反発すると私は考えます。もちろん、ライブでその状況を見ながら判断するのは欠かせないのですが、日足チャートでも明らかに大きく反発しているのなら、そこは既に重要な箇所と考えてOKなのです。
ところが、同じ2回反発している箇所ではあっても、3回目で抜けているケースもあります。これはダブルトップブレイクと私は勝手に名前をつけていますが、このケースでのブレイクも時には予測可能なのです。レートがラインに達するというのは同じなのに、どういう違いがあるか?当然ながら違いがあります。この違いは、レートがどうやって過去の反発レベルに達するかです。そのレベルに再び戻るその具合・プロセスを分析する必要があります。
確率的には、レートが急速で戻ってきた支持線・抵抗線は反発する方が高く、じわじわと戻ってくる場合は逆に抜けて行きます。これもかなりしっかりしたロジックがあります。急な展開だとその分のレートの調整も急な戻りになるのに対して、ゆっくりと上下に動きながら注目の支持線・抵抗線に戻ってくるなら、その場合は、レートの調整を加えながら着実に動いているので、むしろブレイクが起こりやすいのです。
レートがラインに達してそれからどうなるかを見るのが大事なのではなく、どうやってレートがそこまで戻ってきたか、そのプロセスを見るのが重要です。ある意味、単にライン際でどうなるかを考えてもしょうがありません。
レンジ場での取引
逆張りが有効なのはレンジ場意外にありません。トレンドの動きに逆らう仕掛けは全てリスクが高いエントリーですから、トレンドという明確に一方向に動いていない時で、尚且つ仕掛けた箇所から逆走していくというのは、レンジ場の高値・安値が最適になります。最も安全なレンジ場からの逆張りは取引量の少ない時間帯です。ところが、その様な時間帯はあまりレートが動かないので利益が小さいものになりがちで、しかも業者によってはスプレッドが大きくなる事もあります。チャンスなのですが、デイトレード的には利幅がかなり小さいので時間をかける割には特に大きな利益になりません。スキャルピングが主なトレードとなりますが、こちらもスプレッドの広がりに注意する必要があります。
時間帯から比較的明確に分かるレンジ場というのは、横ばいになっているケースが多く、主に日本時間の午後12時から2時までになります。これ以外のレンジ場になっている状況がむしろもっと大きなチャンスなのですが、いわゆるレンジ場になる日に焦点を当てるのが賢いやり方だと私は思います。流動性が低い時間帯を狙うよりも、もっと大きな視点から見て相場がレンジ場になっている時がより大きなチャンスです。基本的には、15分足チャートや1時間足チャートでレンジ場になっている日を目安に逆張りを考えます。こういう日は、ロンドンやNY市場でも逆張りが可能です。通常は午後の取引は主にトレンドになる動きをキャッチして順張りを考えたいのですが、相場がレンジ場に入っている時には逆張りの仕掛けが有利になります。
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2015年02月22日
ブレイクの為のトレンドライン 続編
ラインブレイクになりやすいケースを意識したインナートレンドラインの引き方を紹介した記事がありますが、色々と賛否両論があったようなので、今回再び取り上げたいと思います。まず最初に言っておくべきことがあります。その過去記事で紹介した内容は明確な手法そのものではないという事です。基本的に私が紹介したかったのは、従来のトレンドラインやインナーラインが傾斜において高値・安値をキープする支持線・抵抗線の機能を持つのに対して、急角度のトレンドラインは逆にブレイクになりやすいという違った視点です。
その記事では、急角度で勢いよく動いているケースでは、それに対する逆走も比較的明確になるというところです。急角度になっている箇所ではラインブレイクが起こりやすいというだけです。もちろん、それを各自でアレンジして手法にするのは皆さん次第です。というわけで、今回は皆さんが独自に手法として確立できるようにもう少しヒントを考えてみたいと思います。それから、これは初心者向けではないことに注意です。
まず、急角度に伸びていく箇所が実はトレンドの初動であったというケースです。実はこれ自体もそれ程失敗とならないくらいです。ここが過去記事でいわんとしているところです。ラインブレイクで攻略の記事は更にそれを解説しているのですが、これをきちんと理解していなければ、私の意味しているラインブレイクは分かりづらいと思います。ポイントは次の3つです。
1.急角度に動いた箇所は、その勢いを保ち続けるのは難しい
逆を考えれば直ぐに分かります。緩い傾斜はその継続が長いです。そのロジックは、緩い傾斜というのはリトレースメントが何度も入ったからです。調整をしながらゆっくりと傾斜を展開するのはむしろ普通です。これとは逆に、急激な上昇はそれが長くなればなるほどその反動としての逆走も急になります。価格の調整を間に入れなかった為です。
2.一度その勢いを失えば、逆走も早く、深く戻る傾向がある
リトレースメントがないような急な動きは、その勢いを失うと、同じスピードで逆走する事が多いです。トレンドの勢いで急上昇したと思ったら、それと同じ勢いで逆走したというケースがまさにそれです。
3.インナーラインブレイクを逆張りのヒントとして利用
過去記事で取り扱ったインナーラインブレイクは、順張りラインブレイクと違うところです。ラインブレイクが起こりやすいという傾向を更に効果的に利用したのが逆張りの視点です。どうせラインブレイクが起こるのが予測できるのなら、むしろ早めに仕掛ける方が効率が良く、そうすればエントリーも遅すぎなく、しかも損切りも小さくなる、これが私が見ている視点です。
ラインブレイクそのものは逆張りの視点を補うヒントの一つになるというのが最終的に言わんとしている要点で、従来のラインブレイクとは違う、それを紹介したつもりでした。是非ラインブレイクで攻略の記事をもう一度読んでみてください。内容全ては逆張りです。
このラインブレイクが逆張り用になっているというのが理由の一つで、私も細かい逆張り手法のルールとして紹介していません。逆張り自体は特に初心者向けではないからです。この知識を利用できるトレーダーはこれをヒントに色々と考える事があると思いますが、逆張りのコンセプトがまだ分からないうちは内容は難しく感じられたかもしれません。とにかく今回は7つのヒントを挙げてみたいと思います。この中で1と5はとても重要です。
1.支持線・抵抗線を探る
急角度の箇所からブレイクが始まって、5割から6割も逆走していく傾向というのは、大きな視点から見れば、その高値・安値が注目すべき支持線・抵抗線に達したというケースが多くあります。単に「急角度の箇所はラインブレイクする」というのを期待するだけでなく、ラインブレイクになる原因にもなっている「壁」を条件に加えれば、更に確率アップにつながります。基本的にこれが逆張りの王道です。これを補うような形でラインブレイクが参考になるのであり、初心者でもとにかく仮天井・仮底になったところからの逆張りが基本だと押さえればOKです。
2.レンジ場からのブレイク
横ばいのレンジ場からブレイクが始まるトレンドのパターンは意外にも素直に動くものです。その時に急角度をつけた動きに対してラインブレイクは狙わない方が良いというわけです。究極的にはこの場合でも、急な動きに対する反発はあるものです。従って、このパターンからのラインブレイクも成功するケースもあります。
3.大きなファンダメンタルズの影響
私はこれが失敗の最大の原因だと思っています。時にはアメリカの雇用統計などのようにはっきりと何時それが起こるか、或いは何が起こっているか分からないケースもあります。ただ、急な角度がその勢いをキープできる唯一の原因は大きなファンダメンタルズの力が働いているケースしかありません。例えば、ほぼ全ての過去のアメリカ雇用統計の発表のあった動きは酷似しています。大きく伸びた後はレンジ場になり、その後で再びトレンドの方向へ動き出します。この場合なら、急角度の箇所でラインブレイクが起こったとしても3割も戻らないものです。この種のラインブレイクが失敗するケースでよくあるのが、3割の逆走で終ってしまう、つまり浅いリトレースメントになってしまうケースです。
4.クロス円
急な角度の箇所でラインブレイクが起こるのは良くあるのですが、更にそうなる確率の高い通貨ペアが存在します。特に、ポンド・円です。値幅が大きいメジャーペアとして知られているポンド・円は、この種のラインブレイクに適しています。急な角度でラインブレイクになって、5割から6割戻る傾向が見られるのも他のペアと比べると頻度が違います。ユーロ・円もそれ程悪くないです。
5.トレンドの方向だけにポジションを取る
緩やかなトレンドが明確な場合は、そのトレンドの方向だけを意識したポジション取りに徹底すれば、これが恐らく最も安全なやり方になります。例えば、既に下落トレンドの傾斜があった場合、突然上昇した箇所が見られたとします。その急な角度に対するラインブレイクは、ショートになりますので、全体的に見ればトレンド方向と同じポジションであるので、比較的安全だという解釈です。この場合、上昇したところから新しいトレンドになっている可能性も確かにあります。それを更に確かめるには、その上昇は、先の下落トレンドの底が確定したかどうかに関わってきます。もしそうでないなら、一時的な急上昇になるわけで、その箇所でのラインブレイクはかなり有効なものとなります。他の色んな複雑なケースに対応するよりも、これだけに専念した方が総合的に安定性も出てくると思いますので、前の記事で書いたあらゆる場面からのスキャル的な逆張りよりも、こちらの押し目買い・戻り売りの方が重要といえます。
6.短い動きはスルー
急な動きが見られたからといっても、それ自体が短いならトレンドラインを引いてもしょうがありません。ある程度の長さがないと意味がありません。長さ的には15分足チャートのボリバンで、そのミドルラインからσ2バンドまでの長さが良いと思います。急な角度で動いている箇所がある程度の長さでないと、この種のブレイクでの利益は小さくなってしまいます。
7.大きな値幅のレンジ場
きれいに横ばいになっているレンジ場は殆どが小さなレンジ場で、主に早朝5時くらいに見られるレンジ場です。これとは違い、値幅が大きいレンジ場が見られる日があります。このレンジ場は横ばいでもないので、その判断が難しい時もあるのですが、これを分かりやすく見るのが1時間足のボリバンです。このボリバンが比較的横ばいになっているなら、この種のラインブレイクによるエントリーは成功する率が高いと思います。相場の動きが1時間足ボリバンのレンジ場になっているケースなら、急に動いた箇所はトレンドの初動にはなく、値幅の間を行き来するものだからです。
まとめ
急な角度になっている箇所でのラインブレイクは、通常のラインブレイクで考えられている順張りエントリーとは違い、どちらかというとスキャルピングに近い、急な逆走を期待した逆張りを意識したものです。ブレイクによってその後に続くトレンドを考えている一般的な見方とはむしろ真逆です。スキャルピング的で尚且つ逆張りという事で、恐らくこれを十分認識していなかった初心者には難しい内容だったと思います。この種のラインブレイクが起こる傾向を更に逆張りとして利用して考察したのですが、これを順張りのラインブレイクエントリーと早合点した人は多かったようです。動画で見せた急な角度の箇所はラインブレイクが起こりやすい傾向を見せただけであって、それそのものが手法として直ぐに利益が出せるものが重要ではなく、この傾向をむしろ逆張りとして見る、というのが要点です。
ラインブレイクで攻略の記事で、「エントリー自体もラインブレイクでOKな場合も多い」とありますが、これはあくまでも逆張りエントリーが仕掛けられない時の最終的な判断であり、ラインブレイク=エントリーと言う従来の順張りとは異なります。私の説明不足があった可能性、或いはある種の誤解を招いた可能性もあると思いますので、この場を借りてお詫びしたいと思います。ブレイクの為のトレンドラインだけでなく、ラインブレイクで攻略がその続きなので、2つとも読んでください。
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その記事では、急角度で勢いよく動いているケースでは、それに対する逆走も比較的明確になるというところです。急角度になっている箇所ではラインブレイクが起こりやすいというだけです。もちろん、それを各自でアレンジして手法にするのは皆さん次第です。というわけで、今回は皆さんが独自に手法として確立できるようにもう少しヒントを考えてみたいと思います。それから、これは初心者向けではないことに注意です。
まず、急角度に伸びていく箇所が実はトレンドの初動であったというケースです。実はこれ自体もそれ程失敗とならないくらいです。ここが過去記事でいわんとしているところです。ラインブレイクで攻略の記事は更にそれを解説しているのですが、これをきちんと理解していなければ、私の意味しているラインブレイクは分かりづらいと思います。ポイントは次の3つです。
1.急角度に動いた箇所は、その勢いを保ち続けるのは難しい
逆を考えれば直ぐに分かります。緩い傾斜はその継続が長いです。そのロジックは、緩い傾斜というのはリトレースメントが何度も入ったからです。調整をしながらゆっくりと傾斜を展開するのはむしろ普通です。これとは逆に、急激な上昇はそれが長くなればなるほどその反動としての逆走も急になります。価格の調整を間に入れなかった為です。
2.一度その勢いを失えば、逆走も早く、深く戻る傾向がある
リトレースメントがないような急な動きは、その勢いを失うと、同じスピードで逆走する事が多いです。トレンドの勢いで急上昇したと思ったら、それと同じ勢いで逆走したというケースがまさにそれです。
3.インナーラインブレイクを逆張りのヒントとして利用
過去記事で取り扱ったインナーラインブレイクは、順張りラインブレイクと違うところです。ラインブレイクが起こりやすいという傾向を更に効果的に利用したのが逆張りの視点です。どうせラインブレイクが起こるのが予測できるのなら、むしろ早めに仕掛ける方が効率が良く、そうすればエントリーも遅すぎなく、しかも損切りも小さくなる、これが私が見ている視点です。
ラインブレイクそのものは逆張りの視点を補うヒントの一つになるというのが最終的に言わんとしている要点で、従来のラインブレイクとは違う、それを紹介したつもりでした。是非ラインブレイクで攻略の記事をもう一度読んでみてください。内容全ては逆張りです。
このラインブレイクが逆張り用になっているというのが理由の一つで、私も細かい逆張り手法のルールとして紹介していません。逆張り自体は特に初心者向けではないからです。この知識を利用できるトレーダーはこれをヒントに色々と考える事があると思いますが、逆張りのコンセプトがまだ分からないうちは内容は難しく感じられたかもしれません。とにかく今回は7つのヒントを挙げてみたいと思います。この中で1と5はとても重要です。
1.支持線・抵抗線を探る
急角度の箇所からブレイクが始まって、5割から6割も逆走していく傾向というのは、大きな視点から見れば、その高値・安値が注目すべき支持線・抵抗線に達したというケースが多くあります。単に「急角度の箇所はラインブレイクする」というのを期待するだけでなく、ラインブレイクになる原因にもなっている「壁」を条件に加えれば、更に確率アップにつながります。基本的にこれが逆張りの王道です。これを補うような形でラインブレイクが参考になるのであり、初心者でもとにかく仮天井・仮底になったところからの逆張りが基本だと押さえればOKです。
2.レンジ場からのブレイク
横ばいのレンジ場からブレイクが始まるトレンドのパターンは意外にも素直に動くものです。その時に急角度をつけた動きに対してラインブレイクは狙わない方が良いというわけです。究極的にはこの場合でも、急な動きに対する反発はあるものです。従って、このパターンからのラインブレイクも成功するケースもあります。
3.大きなファンダメンタルズの影響
私はこれが失敗の最大の原因だと思っています。時にはアメリカの雇用統計などのようにはっきりと何時それが起こるか、或いは何が起こっているか分からないケースもあります。ただ、急な角度がその勢いをキープできる唯一の原因は大きなファンダメンタルズの力が働いているケースしかありません。例えば、ほぼ全ての過去のアメリカ雇用統計の発表のあった動きは酷似しています。大きく伸びた後はレンジ場になり、その後で再びトレンドの方向へ動き出します。この場合なら、急角度の箇所でラインブレイクが起こったとしても3割も戻らないものです。この種のラインブレイクが失敗するケースでよくあるのが、3割の逆走で終ってしまう、つまり浅いリトレースメントになってしまうケースです。
4.クロス円
急な角度の箇所でラインブレイクが起こるのは良くあるのですが、更にそうなる確率の高い通貨ペアが存在します。特に、ポンド・円です。値幅が大きいメジャーペアとして知られているポンド・円は、この種のラインブレイクに適しています。急な角度でラインブレイクになって、5割から6割戻る傾向が見られるのも他のペアと比べると頻度が違います。ユーロ・円もそれ程悪くないです。
5.トレンドの方向だけにポジションを取る
緩やかなトレンドが明確な場合は、そのトレンドの方向だけを意識したポジション取りに徹底すれば、これが恐らく最も安全なやり方になります。例えば、既に下落トレンドの傾斜があった場合、突然上昇した箇所が見られたとします。その急な角度に対するラインブレイクは、ショートになりますので、全体的に見ればトレンド方向と同じポジションであるので、比較的安全だという解釈です。この場合、上昇したところから新しいトレンドになっている可能性も確かにあります。それを更に確かめるには、その上昇は、先の下落トレンドの底が確定したかどうかに関わってきます。もしそうでないなら、一時的な急上昇になるわけで、その箇所でのラインブレイクはかなり有効なものとなります。他の色んな複雑なケースに対応するよりも、これだけに専念した方が総合的に安定性も出てくると思いますので、前の記事で書いたあらゆる場面からのスキャル的な逆張りよりも、こちらの押し目買い・戻り売りの方が重要といえます。
6.短い動きはスルー
急な動きが見られたからといっても、それ自体が短いならトレンドラインを引いてもしょうがありません。ある程度の長さがないと意味がありません。長さ的には15分足チャートのボリバンで、そのミドルラインからσ2バンドまでの長さが良いと思います。急な角度で動いている箇所がある程度の長さでないと、この種のブレイクでの利益は小さくなってしまいます。
7.大きな値幅のレンジ場
きれいに横ばいになっているレンジ場は殆どが小さなレンジ場で、主に早朝5時くらいに見られるレンジ場です。これとは違い、値幅が大きいレンジ場が見られる日があります。このレンジ場は横ばいでもないので、その判断が難しい時もあるのですが、これを分かりやすく見るのが1時間足のボリバンです。このボリバンが比較的横ばいになっているなら、この種のラインブレイクによるエントリーは成功する率が高いと思います。相場の動きが1時間足ボリバンのレンジ場になっているケースなら、急に動いた箇所はトレンドの初動にはなく、値幅の間を行き来するものだからです。
まとめ
急な角度になっている箇所でのラインブレイクは、通常のラインブレイクで考えられている順張りエントリーとは違い、どちらかというとスキャルピングに近い、急な逆走を期待した逆張りを意識したものです。ブレイクによってその後に続くトレンドを考えている一般的な見方とはむしろ真逆です。スキャルピング的で尚且つ逆張りという事で、恐らくこれを十分認識していなかった初心者には難しい内容だったと思います。この種のラインブレイクが起こる傾向を更に逆張りとして利用して考察したのですが、これを順張りのラインブレイクエントリーと早合点した人は多かったようです。動画で見せた急な角度の箇所はラインブレイクが起こりやすい傾向を見せただけであって、それそのものが手法として直ぐに利益が出せるものが重要ではなく、この傾向をむしろ逆張りとして見る、というのが要点です。
ラインブレイクで攻略の記事で、「エントリー自体もラインブレイクでOKな場合も多い」とありますが、これはあくまでも逆張りエントリーが仕掛けられない時の最終的な判断であり、ラインブレイク=エントリーと言う従来の順張りとは異なります。私の説明不足があった可能性、或いはある種の誤解を招いた可能性もあると思いますので、この場を借りてお詫びしたいと思います。ブレイクの為のトレンドラインだけでなく、ラインブレイクで攻略がその続きなので、2つとも読んでください。
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