安倍龍太郎
2016年3月4日10時42分
4月に広島市で開かれる主要7カ国(G7)外相会合の歓迎ポスターができた。核保有国である米英仏の外相らの平和記念公園訪問が取りざたされる中、「外相会合を平和について考える機会に」と、あえて原爆ドームを目立たせる構図にした。
ポスターは同市や広島県などで構成する支援推進協議会が約2千枚を作製。外務省でも張り出された。
岸田文雄外相は広島出身。外相会合の前後に各国の外相を原爆死没者慰霊碑がある平和記念公園に誘う考えだが、今のところ積極的アピールは避けている。「日本が強く誘って米英仏を刺激すれば逆効果。自然な訪問になるよう促したほうがよい」(外務省幹部)との判断からだ。
ポスターは、岸田氏が口にしづらいメッセージを代弁しているようにも見える。構図について協議会の担当者は「各国外相に公園を訪れてもらいたいとの思いも込めている」と話す。(安倍龍太郎)
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