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ISSに1年間滞在の宇宙飛行士「火星にも行ける」
3月5日 9時33分

ISS=国際宇宙ステーションにおよそ1年間にわたって滞在したアメリカの宇宙飛行士、スコット・ケリーさんは、帰還後、初めて記者会見を開き、「われわれは火星にも行ける」と述べ、今回の成果が長期間の宇宙滞在が必要な火星の有人探査の実現に向け新たな一歩となることに期待感を示しました。
NASA=アメリカ航空局の宇宙飛行士、スコット・ケリーさんは、ロシアの宇宙飛行士とともに、ISSで初めてとなる、およそ1年間の長期滞在を終え、日本時間の今月2日、地球に帰還しました。
ケリーさんは4日、帰還後、初めて会見を開き、「1年間の滞在は想像以上に長く感じた。次の輸送船の到着や次の実験など、細かい節目を決めることで乗り切った」と述べました。また、今の体調については「全身の筋肉痛や関節痛、疲労感が大きい。さらに、肌が敏感になっていて、いすや靴で肌がすれると痛みを感じる」と述べました。
さらにケリーさんは、アメリカが将来目指している火星の有人探査について、「技術的な課題はあるが、目標を設定すれば、われわれには実現できる。私も求められれば、もっと宇宙に滞在できた」と述べて、今回の成果が実現に向け新たな一歩となることに期待感を示しました。
火星への探査は最短でも往復で数年はかかるとされ、NASAはケリーさんらを通して、長期間の宇宙滞在が人体に与える影響を調べ、ことしの秋ごろに成果を取りまとめたいとしています。

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