中国、全人代開幕へ　今後５年の成長率「６．５％以上」

　中国の国会にあたる全国人民代表大会（全人代）が５日午前、北京の人民大会堂で開幕する。事前に配布された資料によると、今年から２０２０年までの５カ年計画の間の国内総生産（ＧＤＰ）成長率は「年平均６・５％以上」、１６年の成長率は「６・５～７・０％」に設定した。

　開幕後、李克強（リーコーチアン）首相が政府活動報告で５カ年計画や今年の経済・社会の運営目標について説明する。同時に１６年の予算案も公表され、中国軍の規模が年々拡大していることで注目される国防費は前年実績比７・６％増で、６年ぶりに１０％を下回った。

　全人代では、全国から約３千人の代表（議員にあたる）が集い、習近平（シーチンピン）体制で初めて策定した経済の中期計画「第１３次５カ年計画」などを議決する。会期は１６日まで。（北京＝斎藤徳彦）