第1日、18番でパーパットを沈め声援に応える松森彩夏=沖縄・琉球GCで(神代雅夫撮影)
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◇ダイキン・オーキッド・レディス<第1日>
▽3日、沖縄県南城市・琉球GC(6649ヤード、パー72)▽晴れ、気温20・1度、風速6メートル▽賞金総額1億2000万円、優勝2160万円▽108選手(うちアマ5人)▽観衆2640人
今季国内女子ツアー開幕戦の初日に値千金の首位発進を果たしたのはプロ4年目、今季初シードの松森彩夏(21)=スターツ。6バーディー、ノーボギーの66、6アンダーで念願のプロ初優勝へ絶好発進だ。3打差の2位に笠りつ子(28)=京セラ、3位にテレサ・ルー(台湾)ら3人が続いた。昨年賞金女王のイ・ボミ(韓国)はイーブンパーで16位スタート。
値は千金どころか100万円。今年から4日間競技となった開幕戦の初日にかけられたベストスコア賞(100万円)を、股下80センチのスレンダー美女・松森がさっそうとかっさらった。「愛犬のモコ(トイプードルとポメラニアンの雑種)のご飯代!? に消えちゃいますかね〜」とうれしそう。昨年9月のマンシングウェアレディース東海初日にマークした自己ベストに並ぶ66にも興奮はなし。ただし、チャーミングなその笑顔は昨シーズンより少しだけぽっちゃりした。
「今オフはアプローチの基本練習をたくさんしてきたけれど、一番大胆に変えたのは体重です。5キロ増やしました。トレーニングをしながら、タンパク質を多く取って1日5食。母にも協力してもらって、つみれ汁とかで流し込むように工夫したり…」
好き嫌いはほとんどないが、食べてもなかなか太らない体質。「去年は53キロで開幕を迎えて、シーズン終了時は50キロまで減ってた。そのせいで終盤疲れが出て、スイングにも影響した部分があった」という。
増量に成功したおかげで「スイングの軸をすごく感じられるようになった。体が強くなったら、逆に繊細にもなって」。前半で3バーディーを奪って折り返すと11、14番でいずれも4メートルのパットを沈め、17番はOKバーディー。18番パー5ではグリーン右奥エッジから難しい下りの4打目を残したが、「あれが去年まではうまくできなかったアプローチ。58度のウエッジできれいにインパクトできました」と、絶妙のパーセーブで締めた。
帯同キャディーはニュージーランド出身で、昨秋まで7年間横峯さくらの専属だったジョン・ベネットさん(44)。心強い味方もつけて“プチぽちゃ松森”が、初優勝へひた走る。 (月橋文美)
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