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1年の長期滞在終え 宇宙飛行士2人が帰還
3月2日 14時46分

1年の長期滞在終え 宇宙飛行士2人が帰還
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およそ1年にわたってISS=国際宇宙ステーションに滞在したアメリカとロシアの宇宙飛行士2人を乗せたロシアの宇宙船が、日本時間の2日午後、地球に帰還し、長期間の宇宙滞在が人体に与える影響を把握するための貴重なデータが得られると期待されています。
ISSで初めてとなるおよそ1年間の長期滞在を終え、地球に帰還したのは、アメリカのスコット・ケリーさんとロシアのミハイル・コルニエンコさんの2人の宇宙飛行士です。
2人は半年間滞在したもう1人の宇宙飛行士と共に、ロシアの宇宙船「ソユーズ」で日本時間の午後1時半前、中央アジアのカザフスタンに無事、帰還しました。
NASA=アメリカ航空宇宙局は、2人を通して、宇宙を飛び交う放射線や無重力状態が骨や筋力、それに眼球などの機能に及ぼす影響や、狭い空間での生活で生じる心理面の負担など、長期間の宇宙滞在が人体に与える影響を調べてきました。
また、地上ではケリーさんの双子の兄も実験に参加し、異なる環境で過ごすことで2人にどのような差が現れるか、比較してきました。
研究は地球に戻ったあとも1年間、続けられ、身体能力や体調の変化を調べる計画です。
アメリカは2030年代に火星に人類を送り込むことを目指していて、今回の長期滞在で、往復で数年はかかるとされる火星に安全に人を送り込むための知識の習得や技術の開発につながる貴重なデータが得られると期待されています。

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