北朝鮮制裁 中国が着実に実施の姿勢を強調

3月3日 19時18分

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核実験や事実上の長距離弾道ミサイルの発射を強行した北朝鮮に対し、国連の安全保障理事会がこれまでで最も厳しい制裁決議を採択したことを受けて、中国外務省は３日、「中国は一貫して国際社会の責務を果たしてきたし、今回も例外ではない」として、北朝鮮に対する制裁を着実に実施していく姿勢を強調しました。

中国外務省の洪磊報道官は３日午後の定例記者会見で、国連安全保障理事会が北朝鮮との資源の取り引きの制限などを盛り込んだこれまでで最も厳しい制裁決議を全会一致で採択したことについて、歓迎する意向を示しました。
そのうえで、「中国は一貫して安保理決議を確実に順守してきたし、国際社会の責務を果たしてきた。今回も例外ではない」と述べ、中国としても、北朝鮮に対する制裁を着実に実施していく姿勢を強調しました。
その一方で、洪報道官は「北朝鮮の人々の暮らしや人道支援に対する影響は、できるだけ避けるべきだ」と述べ、あくまで制裁は北朝鮮国民の生活に影響を及ぼさない範囲で行われなければならないと、くぎを刺しました。
このほか、北朝鮮が３日、短距離ミサイルかロケット弾とみられる６発を日本海に向けて発射したことについては、「現在、朝鮮半島は複雑かつ敏感な情勢にあり、関係国が緊張を高めるような行動を取らないよう求める」として、北朝鮮に自制を促しました。