ロッテ 長男が求めた臨時株主総会 ６日開催へ

2月29日 11時14分

創業家の兄弟らの間で主導権争いが続く「ロッテホールディングス」は、副会長を解任された長男らが開催を求めた臨時の株主総会を来月６日に開くことを決めました。株主総会では、長男側が提出した経営陣の交代を求める議案が諮られます。

ロッテホールディングスでは、創業者の長男で去年１月に副会長を解任された重光宏之氏らと、次男で経営の実権を握る昭夫副会長らの間で、経営の主導権争いが続いています。
長男の宏之氏側は今月１６日、株主として臨時の株主総会を開くよう会社側に請求しました。これを受けてロッテホールディングスは、来月６日に臨時の株主総会を開くことを決め、株主に通知しました。
株主総会では、宏之氏側が提出した、現在の取締役８人のうち創業者の重光武雄名誉会長を除いて次男の昭夫氏ら７人全員を解任する議案と、宏之氏を含む新しい取締役を選ぶ議案が諮られます。宏之氏側が保有する株式の議決権は、現時点では議案の成立に必要な過半数に届いていないとみられ、大株主である「従業員持株会」の動向が鍵を握ることになります。