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マレーシア マハティール元首相が抗議の離党表明
2月29日 21時39分

マレーシアのナジブ首相が多額の政治資金を不正に受け取っていた疑惑を持たれている問題を受けて、首相の退陣を求めてきたマハティール元首相は29日、抗議の意志を示すとして所属する最大与党からの離脱を表明し、政権に対する批判が一段と強まるものとみられます。
マレーシアではナジブ首相が3年前に行われた総選挙の直前におよそ7億ドル(日本円で800億円ほど)の不正な資金を受け取っていた疑惑が持たれていて、政府は、サウジアラビアの王族が寄付したもので汚職には当たらないとする調査結果を発表しています。
これに対しマハティール元首相は29日記者会見し、「私の政党は、ナジブ首相の悪事を含めたすべてを支持する組織になってしまった」と述べて、抗議の意志を示すため所属する最大与党「統一マレー国民組織」から離脱すると発表しました。マハティール氏は80年代から20年以上にわたり首相を務め党が長期政権を維持する基盤を作りましたが、一連の疑惑に対しては首相の退陣を求めて厳しく批判してきました。
ナジブ首相は自身に対して批判的な閣僚を更迭するなど強気の姿勢を崩していませんが、現在も国民的な人気を誇る元首相が離党を表明したことで政権に対する批判が一段と強まるものとみられます。

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