銚子市がキャベツ大使に委嘱した吉本興業所属のお笑いコンビの披露したキャベツのゆるキャラ「きゃべっしー」が波紋を呼んでいる。人気キャラ「ふなっしー」に似ているなどとして市に批判の声が寄せられ、市は「多くの皆様に不愉快な思いをさせてしまった」とのおわび文を4日夕から市ホームページ(HP)に掲載する事態になった。
市は関係者を通じてふなっしーに謝罪の意を伝え、5日になって「銚子市の気持ちは分かった。吉本がきゃべっしーを処分してくれればいい」などとの返事があった。吉本興業は市に謝罪した上で「今後、きゃべっしーを使用するつもりは一切ない」と話しているといい、きゃべっしーを封印することで騒動の収拾を図る模様だ。
きゃべっしーは先月25日、市がお笑いコンビ「キャベツ確認中」を銚子キャベツをPRする大使に委嘱した際、コンビの一人が1万5千円で自作したとして越川信一市長の前で着ぐるみに入り、初披露した。
きゃべっしーが報道されると、ふなっしーとそっくりな外見や、ふなっしーの生き別れた妹でキャベツの妖精との設定に「パクリだ。ひどすぎる」「これは許されない」とネット上で批判が続出した。
また「市がきゃべっしーを作成した」「市が公式キャラとして公認した」などとの誤解が広まってしまい、「恥だ」「情けない」「銚子のキャベツは買わない」と市を批判するメールや電話が約70件近く主に市外から市役所へ寄せられた。
お笑いコンビを大使に「きゃべっしー」も登場 銚子特産キャベツPRへ