第39回日本アカデミー賞にて、是枝裕和が最優秀監督賞を受賞。そして是枝がメガホンを取った「海街diary」が最優秀作品賞に輝いた。
本作のメインキャストである綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずの4人は、それぞれ優秀主演女優賞や優秀助演女優賞、新人俳優賞を受賞している。優秀監督賞のスピーチにて是枝は、「素敵な4人の女優さんからどれだけ新しい魅力を引き出せるか、ということだけを考えていた。監督を評価していただけることもうれしいが、この場に4人みんなを呼んでいただけたのが何よりうれしい」と語った。
そして最優秀監督賞に選ばれ、再びステージに上がった是枝。「この会場に呼んでもらえるようになってまだ2年。ずっと他人事だと思って、テレビで観ながら言いたい放題に悪口を言っていました」とキッパリ言い切る。そして「今年は(アメリカの)アカデミー賞でも問題が起きて、どういうふうによりオープンにしていくのかが検討されたと思う。これを日本の映画人みんなで祝えるイベントにするためには、まだまだいろんな改革をしなければならない」と切実に訴えかけた。
そして最優秀作品賞が発表されると、「海街diary」チームの全員が舞台へ上がる。綾瀬は「みんなでひとつになって作ったものが多くの方に観ていただけたことが、何よりありがたい」と、長澤は「一番下のすずちゃんはだいぶ歳下ですが、3人は同世代。一緒に現場にいることで自分の未熟さも感じて、勉強になったこともたくさんあった」とコメント。夏帆は「この作品がたくさんの方に届いたってことなのかな、と改めてうれしく思います」と喜びを語り、広瀬は「これからお芝居をさせていただくうえで全部が財産になった。お姉ちゃんたちのような女優さんになれるよう、これからも追いかけ続けられるようにがんばります」と抱負を語った。