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垂媛伝~浪の淡き水辺~(試し読み版)

作者:暁子
 死者の恨み、怒りが、潮水の中に満ちているのを感じる。
 けれど怖くない。死者は死者。
 彼の手がここまで届くことはないのだから。

 夫を排し、『布瀬の水辺』の族長となった垂(たる)。
 彼女は水辺の有力者のせがれで幼馴染みの国久流(くにくる)を新たな夫に迎えるよう迫られるが、すげなくそれを断った。
「水辺の外にも、わたくしの夫たり得る男はいるかも知れないということよ」
 初穂を刈るまでに新しい夫を決めると宣言した垂は、殯(もがり)明けの朝に浜辺で見つけた記憶のない青年・更(さら)を自らの館へ連れ帰ることにして……

【成分:殺伐恋愛ファンタジー/(似非)古代日本/三角関係/すれ違い/ツンツン】

※COMITIA116に持っていく予定の『垂媛伝~浪の淡き水辺~』試し読み版です。イベントが終了次第削除いたします。
※製本版は、さらに加筆修正する可能性があり、必ずしもこのままの文章で販売するとは限りません。
【 一 】
2016年 03月 04日
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